
食品ロス撲滅!: 理由が分かると食べ残せないお正月の縁起食材
食 文化 暮らし
三が日が明けて、「もう、お節料理は飽きた」と、カレーを煮る準備をしている人もいるのでは?重箱を冷蔵庫の奥に押し込めていと食品ロスになりますよ! 一つ一つに込められた意味が分かれば、粗末にはできなくなるはず。この週末にちゃんと食べきろう!
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正月料理の食材に込められた意味を知ると、決して粗末には扱ってはいけないと分かる。仕事始めに向けて縁起のよい食材を残さず頂きます!
【祝い肴三種 / 田作り・黒豆・数の子】
田作り : ごまめ(=乾燥させたカタクチイワシ)をいって砂糖としょう油であめ炊きしたもの。イワシは田畑の肥料として使われたことから、五穀豊穣を願って食べる。「ごまめ」に「五万米」の文字を当てることも。
黒豆 : まめ(勤勉)に働けますように。勤勉、健丈の象徴
数の子 : 無数の卵に子孫繁栄の意味。親魚はニシンから「二親健在」の意味も
【伊達巻】
大切な文書をしたためた巻物に似ていることから、知性の象徴、学業成就
【錦卵】
ゆで卵を白身と黄身に分けて裏ごしして重ねた料理。「二色」と「錦」に掛け言葉。お手軽だけど見た目華やか
【昆布巻】
「喜ぶ」=「よろ昆布」はお祝い事の定番
【栗きんとん】
「きんとん」は漢字で「金団」、つまり財宝のこと。一生、お金に困りませんように!
【海老】
腰が曲がるまでの長寿を願って
【たたき牛蒡】
地中深くまで根を張るごぼうは「地に足がつく」「家の土台が安定」の意味
【くわい】
丸い塊茎から大きく芽が伸びていることから、食べると「芽が出る」「めでたい」食材。水田、沼地で育つため収穫作業は重労働で、生産者が減少。お節の時期にしか出回らない
【百合根】
オニユリ、ヤマユリの球根。重なり合う鱗茎(りんけい)が、「歳を重ねる」「夫婦和合」に通じる
(写真の上辺の中央、左隅にある花形のものが百合根)
バナー写真 : PIXTA