
「家では座りション」派5割超 ― 世界トップレベル : 既婚者に多いのは、パートナーへの配慮?遠慮?
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「床や壁が汚れるから立ってしないで!」―毎日毎日、妻に叱られるくらいなら、座ってする方が気がラク。既婚男性の悲哀がほのかにただよう調査結果。
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20代で7割、50代で5割の男性が自宅のトイレで座って小用をたしている―日本排尿機能学会の研究チームの調査で明らかになった。
調査は2023年5-6月にかけて、排尿障害の有無などについて全国の20歳以上の男女6210人を対象に調査。排尿時の姿勢については、男性2936人から回答を得た。「座る派」は、20代が69%、30代66%と7割近く。年代が上がるにつれて割合は下がるものの、50代、60代でも半数を上回り、全体としては56%が「座りション」派だった。
同学会では、排尿障害の人が座位を選択している可能性を想定していたが、統計上の有意な違いはなく、むしろ、既婚・未婚かが影響していることが明らかになった。
20-30代は既婚の75%が「座る」派で、未婚62%を13ポイント上回った。40-50代、60-90代でも既婚が10ポイント以上の差をつけて座りションを選択している。研究チームでは、「結婚していることが排尿姿勢に関係しているのは、壁や床が汚れるなどトイレへの衛生環境への配慮が主な理由だろう」と分析している。
排尿姿勢について学術誌に投稿された論文はそれほど多くないが、インターネット上の情報を検索したところ、日本はドイツと並んでほぼトップレベルだという。
バナー写真 : PIXTA