結婚の「意向はあるが、見込みはない」、35歳過ぎると諦めモード?― 日本財団少子化調査
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合計特殊出生率が1966年の丙午(ひのえうま)を下回った1990年の「1.57ショック」から30年以上。この間、政府は何度となく少子化対策を打ち出しているが、解決に向かうどころかますます深刻化している。日本財団が2024年9月、全国の15-45歳の6000人を対象に実施した少子化に関する意識調査の結果を紹介する。
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日本財団が全国の15-45歳の6000人を対象に実施した少子化に関する意識調査で、未婚者3935人のうち、結婚意向が「ある」は46%と半数弱で、「ない」33%を13ポイント上回った。
ところが、現実的な結婚の見込みについては、「結婚すると思う」27%は、「結婚しないと思う」39%を12ポイント下回った。結婚意向に対して、現実の見込みの方が低くなっている。
年代別では、女性男性ともに若年層ほど「結婚すると思う」割合が高く、15-25歳では約4割。36-45歳では「結婚しないと思う」が5割を超えた。年齢を重ねるにつれ、諦めモードに陥っていくのだろうか。居住区分別では、東京23区、政令市、中核市では「結婚すると思う」が3割前後で、町村では2割強とやや低い。
「結婚を希望しない」1313人にその理由を聞いたところ、「独り身が向いている」40%が最も多く、以下「メリットが思いつかない」33%、「自分の人生を優先したい」29%が続いた。「特に明確な理由はない・分からない」が2割を超える。
「意向はあるが、結婚しないと思う」267人の理由としては、「出会いがない」49%、「異性とうまくつきあえない」48%が2トップ。「経済的に自信がない」45%が上位に並んだ。
バナー写真 : PIXTA