北海道が16年連続のトップ―地域ブランド調査 : 神奈川県が上昇、福井県に新幹線効果
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毎年、北海道の強さを見せつけられる地域ブランド調査。北海道の魅力には納得だけど、下位グループ常連に魅力がないかというとそういうわけではない。プロモーションべたなだけ?
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民間調査会社ブランド総合研究所の「地域ブランド調査2024」で、全国で最も魅力的な都道府県は北海道だった。都道府県が調査対象となった09年から16年連続で1位。主な指標別では「観光意欲度」「(地域産品の)食品想起率」などでトップ、「認知度」「情報接触度」「食品以外想起率」で2位だった。
多少の順位の入れ替わりはあるが、トップ10にランクインする都道府県の顔ぶれはおおむね固定化されている。5位の神奈川県は、昨年の7位から2ランクアップ。横浜市のほか、箱根町、横須賀市、茅ヶ崎市など市区町村別で魅力度の順位が上昇した市町が多かった。
トップ10外では、北陸新幹線の金沢―敦賀延伸開業で観光意欲度が上昇した福井県は前年の38位から大きくジャンプアップして31位になった。
都道府県の魅力度ランキング トップ10
順位 | 都道府県 | 魅力度 |
---|---|---|
1(1) | 北海道 | 70.8(72.4) |
2(2) | 京都府 | 55.6(56.6) |
3(3) | 沖縄県 | 49.8(52.7) |
4(4) | 東京都 | 48.3(49.0) |
5(7) | 神奈川県 | 42.6(39.4) |
6(6) | 福岡県 | 42.0(40.4) |
7(5) | 大阪府 | 38.3(43.3) |
8(13) | 長野県 | 34.9(31.9) |
9(14) | 静岡県 | 34.6(30.6) |
10(9) | 石川県 | 33.9(33.4) |
出所 : 第19回「地域ブランド調査2024」
順位欄と魅力度指数欄の()は前年値
下位グループの顔ぶれも例年とほとんど変わらず。最下位は佐賀県。前回調査で最下位だった茨城県は、45位となった。
都道府県の魅力度 ボトム7
順位 | 都道府県 | 魅力度 |
---|---|---|
41(44) | 群馬県 | 18.6(16.3) |
42(42) | 徳島県 | 18.0(16.6) |
43(42) | 山口県 | 17.3(16.6) |
44(41) | 鳥取県 | 16.3(17.3) |
45(47) | 茨城県 | 16.0(13.7) |
46(45) | 埼玉県 | 15.2(15.8) |
47(46) | 佐賀県 | 14.9(13.8) |
出所 : 第19回「地域ブランド調査2024」
順位欄と魅力度指数欄の()は前年値
市区町村の魅力度では函館市が5年ぶり7度目の1位。前年まで3年連続で1位だった札幌市が2位に後退した。小樽市5位、富良野市10位と北海道から4市がランクインした。
市区町村魅力度ランキング
1(3) | 函館市* | 58.2(56.6) |
2(1) | 札幌市* | 57.9(59.4) |
3(2) | 京都市 | 52.3(57.8) |
4(7) | 横浜市 | 51.8(50.7) |
5(8) | 小樽市* | 50.9(50.6) |
6(4) | 金沢市 | 48.8(53.1) |
7(5) | 鎌倉市 | 46.9(52.0) |
8(14) | 石垣市 | 46.3(42.8) |
9(6) | 神戸市 | 45.2(51.8) |
10(11) | 富良野市* | 45.0(45.5) |
出所 : 第19回「地域ブランド調査2024」
順位欄と魅力度指数欄の()書きは前年値。*は北海道内の自治体。
地域ブランド調査は2006年から毎年実施。全国の1000市区町村と47都道府県について、認知度、観光意欲、居住意欲、地域資源評価などを質問し、約3万4813人の回答を集計、数値化している。
バナー写真 : 北海道平取町、真冬の二柏の丘(PIXTA)