デビュー当時の4時間から2時間21分に短縮 : 東京と新大阪間の所要時間の推移
社会 経済・ビジネス 旅
デビューから60年、乗客の死亡事故ゼロ。在来線並の頻度で出発。遅延はほとんどない。この安心感こそ新幹線の魅力!
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「夢の超特急」として1964年にデビューした東海道新幹線は、東京-新大阪間を4時間で結んだ。今から考えると、「超特急」とは言い難いスピードだが、新幹線登場前には東京から大阪まで6時間半かかっていたので、画期的な時間短縮だった。開業翌年の65年には当初計画通りの3時間10分を実現、東京と大阪は頑張れば日帰りできる距離になった。
大きくステップアップしたのは92年3月「のぞみ」の運行開始。「ひかり」よりも約20分短縮して、2時30分まで縮まった。お弁当を食べて、心地よい振動に身を任せてうたた寝しているうちに大阪に到着する。
当初は1日2往復だった「のぞみ」は、品川駅開業の2003年から急激に運行本数が増えて、「ひかり」の本数を逆転。現在は最高時速285キロ、2時間21分で東京と新大阪を結ぶ。1時間に最大12本(およそ5分に1本)の運行も可能になり、在来線と変わらぬ頻度で出発する。
こだま・ひかり・のぞみを合わせた1日当たりの列車本数は372本。1日あたりの輸送人員は43万2000人。自然災害等による遅延も含めて、運行1列車あたりの平均遅延時間は1.6分。夢の超特急は、私たちの生活に欠かせないインフラとして定着している。
バナー写真:PIXTA