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パリパラリンピック 日本のメダリスト一覧 :最終日、男子マラソン(車いす)で鈴木朋樹が銅メダル!女子マラソン(視覚障害)道下も銅!

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熱戦を繰り広げたパリパラリンピック、最終日の8日、陸上男子マラソン(車いす)で鈴木朋樹が銅メダルを獲得!女子マラソン(視覚障害)で東京の金メダリスト道下美里は連覇は逃したものの銅メダルを手にした。

合計 41  金 14  銀 10  銅 17

パリパラリンピック 日本人メダリスト一覧

(注 : 日付は現地時間)

9月8日

銅 道下美里 / 陸上女子マラソン(視覚障害)

東京メダルの金メダリスト道下。連覇を狙ったが過酷なコースに苦しみ4番目でゴール。終了後3番目にゴールしたスペイン選手が失格となり、繰り上げで2大会連続のメダルをつかんだ。

銅メダルを手に満面笑みを浮かべる道下(ロイター)
銅メダルを手に満面笑みを浮かべる道下(ロイター)

銅 鈴木朋樹 / 陸上男子マラソン(車いす)

35キロ地点で2位に並んだが、最後は振り切られて銅。この種目、2008年北京大会の笹原廣喜の銀メダル以来、4大会ぶりのメダル。

9月7日

金 小田凱人 / 車いすテニス男子シングルス

全仏オープンに23年、24年と連覇した相性のいいクレイコート。準決勝で勝利した時には、「負ける気がしない。まじで調子がいい」と自らを鼓舞した。決勝は第1セットを先取したが、第2セットを落とした。白熱する第3セット、序盤は追い込まれたものの、強気の姿勢を崩さず戦い、金メダルを獲得した。18歳、初出場での快挙!

金 杉浦佳子 / 自転車女子個人ロードレース(運動機能障害)

53歳の杉浦は、序盤から先頭集団で走り、残り1周で勝負を制した。2大会連続で金を獲得。自身の持つ金メダリストの日本最年長記録を更新した。

9月6日

金 木村敬一 / 競泳男子100メートルバタフライ(視覚障害)

50メートル自由形に続き今大会2冠。この種目では2012年ロンドンで銅メダル、16年リオは銀、21年東京の金に続き4大会連続のメダル。33歳にして16年ぶりにパラ記録を塗り替えた。

銅 富田宇宙 / 競泳男子100メートルバタフライ(視覚障害)

100メートルバタフライ(視覚障害) たたえ合う銅メダル富田(左)と金メダルの木村 (ロイター)
100メートルバタフライ(視覚障害) たたえ合う銅メダル富田(左)と金メダルの木村 (ロイター)

銀 鈴木孝幸 / 競泳男子50メートル自由形(運動機能障害)

東京大会で銀メダルを獲得した男子50メートル自由形で、2大会連続の銀メダル。鈴木は今大会4種目の個人種目に出場し、すべての種目でメダルを獲得した。

銅 小川和紗 / 柔道女子70キロ級(弱視)

3位決定戦でブラジルの選手と対戦。前回の東京大会に続く2大会連続で銅メダルを獲得した。

銀 小田凱人、三木拓也 / 車いすテニス男子ダブルス

決勝でパラリンピック2大会連続で銀メダルを獲得しているイギリスのアルフィー・ヒューイット、ゴードン・リードのペアと対戦。0-2のストレートで敗れ、銀メダルとなった。

金 瀬戸勇次郎 / 柔道男子73キロ級(弱視)

東京大会は66キロ級で銅メダル。その後、クラス分けの変更があり、66キロ級から階級上げた選手と、81キロ級から下げた選手とが集まってくる最も厳しい階級。決勝は開始6秒での背負い投げ技あり、45秒の出会い払いで合わせ技1本で金メダルを獲得した。

金 広瀬順子 / 柔道女子57キロ級(弱視)

リオデジャネイロ大会の銅メダリスト。東京大会の3位決定戦で敗れた悔しさをバネに技を磨き、決勝戦では鮮やかな体落としで一本勝ち。出場3大会目にして悲願の金をつかんだ。

金 上地結衣 / 車いすテニス女子シングルス

決勝の相手は東京大会と同じオランダのデフロート。第1セットを奪われたものの、執念で第2、3セットを取り返し、雪辱を果たした。この種目、女子では初の金。上地は前日にはダブルスでも金メダルを獲得しており、歴史的快挙を成し遂げた。

銅 佐藤友祈 / 陸上男子100メートル(車いすT52)

400メートルの銀メダルに続き、今大会2つのメダルを獲得した。

9月5日

金 主将の金子和也率いるチーム / ゴールボール男子

日本は決勝で、ウクライナに延長の末、4-3で競り勝ち、この種目で初めてのメダルとなる金を獲得した。

金 和田なつき / 卓球女子シングルス(知的障害)

東京大会金メダリストのエレナ・プロコフェアとの決勝、第1ゲームは落としたものの、第2ゲーム以降は危なげなく連取して金。男子も含めて卓球シングルスでの金は初。

金 上地結衣、田中真奈美 / 車いすテニス女子ダブルス

東京大会金メダリストのオランダペアとの決勝。3時間に及ぶ激闘を制して、上地・田中が悲願の金をつかんだ。上地はロンドン大会から4大会連続出場。東京大会では別の選手とペアを組み銅だった。

金メダルに満面の笑顔。上地結衣(左)・田中愛美ペア(ロイター)
金メダルに満面の笑顔。上地結衣(左)・田中愛美ペア(ロイター)

銀 半谷静香 / 柔道女子48キロ級(全盲)

半谷静香は36歳。決勝でウクライナの選手に敗れたが、2012年のロンドン大会から4大会連続の出場で初めてのメダルを獲得した。

銅 杉村英孝、廣瀬隆喜、遠藤裕美 / ボッチャ混合団体

日本は3位決定戦で韓国に8-3で勝ち、団体種目で3大会連続のメダルとなる銅を獲得した。

銅 古川佳奈美 / 卓球女子シングルス(知的障害)

2大会連続出場の古川佳奈美は、準決勝で中立な立場の個人資格の選手として参加するNPAの選手と対戦。最終の第5ゲームにもつれ込む接戦となったが、最後は古川のミスが重なり、2-3で敗れた。3位決定戦はなく銅メダルが確定。

銀 福永凌太 / 陸上男子400メートル(視覚障害T13)

難病で小学生の頃から徐々に視力が低下していたが、大学時代までは十種競技などで健常者の陸上選手として活躍。大学4年でパラ陸上に転向して4年目、初出場のパラリンピックで銀メダルをつかんだ。7日には走り幅跳びにも出場する。

9月4日

銅 木下あいら / 競泳女子200メートル個人メドレー(知的障害)

最初のバタフライで5位、背泳ぎ4位、平泳ぎ3位と着実に順位を上げ、最後は得意の自由形で逃げ切った。パラリンピック初出場で表彰台に立った。

銅 辻内彩野 / 競泳女子100メートル自由形(視覚障害S12)

50メートルのターンを6位で折り返した後、追い上げて銅メダルをつかんだ。メダルラッシュの競泳陣の中で、女子としては最初のメダルとなった。

9月3日

銅 鈴木孝幸 / 競泳男子200メートル自由形(運動機能障害S4)

6大会連続出場の鈴木孝幸は激しい3位争いを執念のゴールタッチで制した。わずか0.03秒差でつかんだ銅メダル。50メートル平泳ぎの金、100メートル自由形の銀に続き、今大会3つめのメダル。

9月2日

金 梶原大暉 / バドミントン男子シングルス(車いすWH2)

バドミントンが初めて正式競技となった東京大会で初代王者となった梶原大暉が終始リードする展開で連覇を果たした。

銀 鬼谷慶子 / 円盤投げ(座位F53)

五輪初出場の鬼谷、1投目で自己ベストを1メートル20センチ上回る余裕ある展開。2投目はさらに距離を伸ばし、アジア記録を更新しての銀メダル。

自己ベストを大きく更新して銀メダルを獲得した鬼谷慶子選手(ロイター)
自己ベストを大きく更新して銀メダルを獲得した鬼谷慶子選手(ロイター)

金 池透暢主将率いるチーム / 車いすラグビー

準決勝で世界ランク1位のオーストラリアに延長の末52対51で競り勝った日本。初の決勝は第1ピリオドは落としたものの、以降は3ピリオド連取し48-41で世界ランク2位の米国に快勝。リオ、東京と2大会連続の銅メダルから、悲願の金をつかんだ。

銅 山口尚秀 / 男子100メートル平泳ぎ(知的障害SD14)

東京大会の覇者・山口、前半はレースを力強い泳ぎでレースを引っ張ったが、後半、カナダとオーストラリアに追い上げられ、僅差の銅メダル。

金 里見紗李奈 / バドミントン女子シングルス(車いすWH1)

バドミントンが初めて正式競技となった東京大会で初代女王となった里見紗季奈が、東京大会と同じタイのプッカムと決勝で対戦。第1セットを落としたものの、長いラリーにも冷静に対応して得点を重ね、2-1で逆転勝利、連覇を果たした。

連覇で満面の笑みの里見選手(ロイター)
連覇で満面の笑みの里見選手(ロイター)

9月1日

銅 梶原大暉、村山浩 / バドミントン男子ダブルス(車いす)

日本人対決となった3位決定戦。松本卓巳、長島理ペアを2-1の逆転で破り、2大会連続で銅メダルを獲得した。

銀 里見沙李奈、山崎悠麻 / バドミントン女子ダブルス(車いす)

決勝で中国ペアと対戦し、0-2で敗北。東京大会に続く2連覇は果たせなかった。

銅 川上秀太 / 陸上男子100メートル(視覚障害)

川上秀太は決勝で、隣のレーンを走るオーストラリア選手と競り合い、ほぼ同時にゴールしたが、1000分の5秒差で上回り、メダルを獲得した。

銅 遠藤裕美 / ボッチャ女子個人(脳性まひBC1)

今大会から男女別となったボッチャの個人戦。日本勢は混合で行われていた2021年東京大会まで女子選手の個人種目でのメダルはなかった。遠藤裕美はパラリンピック初出場でメダルを獲得した。

銅 水田光夏 / 混合エアライフル伏射(SH2)

東京大会では予選で敗退した水田光夏が、初めて決勝に進出、見事メダルを射止めた。パラリンピックの射撃種目で日本人が表彰台に上がるは初めて。

8月31日

金 木村敬一 / 競泳男子50メートル自由形(視覚障害S11)

5回目のパラリンピック。実力が伯仲する厳しいレースで、日本記録を更新しての金メダル。得意のバタフライ100メートルでも2021年の東京大会からの連覇を目指す。

銀 窪田幸太 / 競泳男子100メートル背泳ぎ(運動機能障害S8)

2021年の東京大会に続く2度目のパラリンピック出場で、初めてのメダルを手にした。

8月30日

銀 佐藤友祈 / 陸上男子400メートル(車いすT52)

東京パラの金メダリストで絶対王者と呼ばれた佐藤友祈だが、東京大会後に本格競技デビューしたベルギーのキャラバン選手に及ばす悔しい銀メダル。

男子400メートル(車いすT52)決勝を終え、日の丸を掲げる銀メダルの佐藤友祈(左)と銅メダルの伊藤智也(時事)
男子400メートル(車いすT52)決勝を終え、日の丸を掲げる銀メダルの佐藤友祈(左)と銅メダルの伊藤智也(時事)

銅 伊藤智也 / 陸上男子400メートル(車いすT52)

日本選手団最年長61歳、2012年ロンドン大会以来、3大会ぶりのメダルゲット!

銅 富田宇宙 / 競泳男子400メートル自由形(視覚障害)

35歳の富田宇宙にとって過酷な400メートルのレース。若い選手に食らいつき、東京大会の銀メダルに続き2大会連続の表彰台。金メダルのチェコの選手は16歳。年齢差ダブルスコア以上!

銀 鈴木孝幸 / 競泳男子100メートル自由形(運動機能障害S4)

東京大会で金メダルを獲得した種目。前日のレースの疲れが残る中でも、2日連続の力強い泳ぎでメダルを手に入れた。

銀 唐沢剣也 / 陸上5000メートル(視覚障害)

陸上男子5000メートル(視覚障害T11)で、唐沢剣也が東京大会に続いて2大会連続の銀メダルを獲得。従来の世界記録を上回る好タイムだったが、ブラジルのアグリピノドスサントス選手にわずかに及ばなかった。

8月29日

金 鈴木孝幸 / 競泳男子50メートル平泳ぎ(運動機能障害SB3)

6大会連続出場の鈴木孝幸は37歳。飛び込みから水面に浮上した時点でトップに立ち、そのまま逃げ切り、優勝を勝ち取った。タイムは48秒04で、2008年北京大会で出した48秒49の日本記録を16年ぶりに更新する日本新記録。今大会の日本勢で第1号のメダルとなった。

バナー写真:宣言通りに金メダルを獲得した車いすテニスの小田凱人選手(ロイター)

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