自民党総裁選(2024) : 立候補者のプロフィール
政治・外交 社会
岸田文雄首相の後継を選ぶ自民と卯総裁選が12日、告示され、史上最多の9人が立候補を届け出た。候補のプロフィールをまとめた。
- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
上川陽子 (9月11日出馬表明)
- 現在のポスト:外務相
- 生年月日 / 年齢:1953年3月1日 / 71歳
- 出身:静岡県静岡市
- 学歴:東京大学、ハーバード大学大学院(政治行政学修士)
- 国政以前:三菱総合研究所、米国上院議員の政策立案スタッフ
- 選挙区 / 当選回数:静岡1区 / 7回
- 派閥:岸田派(解散)
- 主な党要職・閣僚経験:内閣府特命担当相(少子化対策・男女共同参画)、法務相
- 出馬表明会見:声なき声を政治の真ん中に、届きにくかった女性や子供の声をしっかり受け止める
- トピックス : 実務能力の高さに定評
加藤勝信 (9月10日出馬表明)
- 現在のポスト:党・社会保障制度調査会長
- 生年月日 / 年齢:1955年11月22日 / 68歳
- 出身:東京都
- 学歴:東京大学経済学部
- 国政以前:大蔵(現財務)省、衆院議員加藤六月(岳父)秘書
- 選挙区 / 当選回数:岡山5区 / 7回
- 派閥:茂木派(解散)
- 主な党要職・閣僚経験:内閣府特命担当相(一億総活躍担当、拉致問題担当)、厚生労働相、党総務会長、内閣官房長官
- 出馬表明会見 : 最優先は国民の所得倍増。給食費と子どもの医療費、出産費の負担をなくす。
- トピックス:農林水産相などを務めた衆院議員・加藤六月氏の娘婿
高市早苗 (9月9日出馬表明)
- 現在のポスト:経済安全保障担当相
- 生年月日 / 年齢:1961年3月7日 / 63歳
- 出身:奈良県
- 学歴:神戸大学経営学部
- 国政以前:松下政経塾
- 選挙区 / 当選回数:奈良2区 / 9回
- 派閥:無派閥
- 主な党要職・閣僚経験:内閣府特命担当相、総務相、党政調会長
- 出馬表明会見:国民や領土、国家の主権を「守り抜く」。インテリジェンス関係省庁の司令塔となる「内閣情報局」、閣僚らで構成する「内閣情報会議」の設置など令和の省庁再編。
- トピックス:2021年の総裁選初挑戦は当時の安倍晋三首相の後押しで、議員票では河野太郎氏を上回る2位の票を得た
小泉進次郎 (9月6日出馬表明)
- 現在のポスト:衆院安全保障委員会委員長
- 生年月日 / 年齢:1981年4月14日 / 43歳
- 出身:神奈川県横須賀市
- 学歴:関東学院大学経済学部、米コロンビア大学大学院政治学部修了
- 国政以前:米戦略国際問題研究所(CSIS)研究員、衆院議員小泉純一郎(実父)秘書
- 選挙区 / 当選回数:神奈川11区 / 5回
- 派閥:無派閥
- 主な党要職・閣僚経験:党青年局長、党農林部会長、環境相
- 出馬表明会見:「首相になったらできるだけ早期に衆院を解散し、国民の信を問う」。ライドシェアの全面解禁、選択的夫婦別姓制度の導入法案提出。憲法改正に向け、戦後初の国民投票を実施
- トピックス:世代交代を求める党内に待望論。2021年の総裁選は “小石河連合” で河野太郎氏を支援
茂木敏充 (9月4日出馬表明)
- 現在のポスト:党幹事長
- 生年月日 / 年齢:1955年10月7日 / 68歳
- 出身:栃木県足利市
- 学歴:東京大学経済学部、米ハーバード大学大学院修了(公共政策)
- 国政以前:丸紅、読売新聞政治部記者、マッキンゼー社コンサルタント
- 選挙区 / 当選回数:栃木5区 / 10回
- 派閥:茂木派(解散)
- 主な党要職・閣僚経験:金融・行革担当相、経済産業相、党政調会長、経済財政政策担当相、外務相、党幹事長
- 出馬表明会見:防衛増税、子育て支援金の追加負担それぞれ1兆円を停止するなど、増税ゼロの政策推進。半年以内のデフレ脱却宣言
- トピックス:実務能力が高く、閣僚としても党務でも重要ポストを歴任
林芳正 (9月3日出馬表明)
- 現在のポスト:内閣官房長官
- 生年月日 / 年齢:1961年1月19日 / 63歳
- 出身:山口県
- 学歴:東大法学部、ハーバード大学ケネディ行政大学院
- 国政以前:三井物産、衆院議員林義郎(実父)政策秘書
- 選挙区 / 当選回数:参院山口/5回 衆院山口3区/1回
- 派閥:岸田派(解散)
- 主な党要職・閣僚経験:防衛相、内閣府特命担当相(経済財政担当)、農林水産相、文部科学相、外務相
- 出馬表明会見:政治資金パーティー収入への依存度を減少させたい。政治資金を監督する独立行政機関創設を検討。経済を良くするために、必要な財政出動はためらってはならない
- トピックス:参院時代の2012年9月の総裁選に出馬するも、5候補中最下位に沈む。21年に参院から衆院に鞍替え
河野太郎 (8月26日出馬表明)
- 現在のポスト:デジタル相、国家公務員制度担当相、内閣府特命担当相(規制改革)
- 生年月日 / 年齢:1963年1月10日 / 61歳
- 出身:神奈川県平塚市
- 学歴:米・ジョージタウン大学
- 国政以前:富士ゼロックス、日本端子
- 選挙区 / 当選回数:神奈川15区 / 9回
- 派閥:麻生派
- 主な党要職・閣僚経験:防衛相、外相、行政改革担当相
- 出馬表明会見:持論の「脱原発」を封印して、「リプレース(建て替え)も選択肢」と容認姿勢。夫婦別姓「認めた方がいい」。財政規律重視
- トピックス:自民党が第一党から転落した2009年8月の衆院選挙後、「世代交代」を訴えて9月の総裁選に出馬するも、谷垣禎一氏に敗れて次点。21年の総裁選は “小石河連合” として小泉進次郎氏と石破茂氏の支援を受けるも決戦投票で敗れた
石破茂 (8月24日出馬表明)
- 現在のポスト:
- 生年月日 / 年齢:1957年2月4日 / 67歳
- 出身:鳥取県八頭郡八頭町
- 学歴:慶応大学法学部
- 国政以前:三井銀行
- 選挙区 / 当選回数:鳥取1区 / 12回
- 派閥:石破派→21年に他派との掛け持ち可能な議員グルーブに移行
- 主な党要職・閣僚経験:防衛庁長官、防衛相、農林水産相、党政調会長、党幹事長、地方創生・国家戦略特別区域担当相
- 出馬表明会見:政治とカネの問題、さらに透明性を深めるための努力最大限にする。選択的に姓を選べるようにすべき。
- トピックス:2008・12・18・20と過去4回総裁選に出馬。21年の総裁選は “小石河連合”として、河野太郎氏の支援に回った。各種世論調査では次の首相候補の一番人気
小林鷹之 (8月19日出馬表明)
- 現在のポスト:自民党組織運動本部 副本部長
- 生年月日 / 年齢:1974年11月29日 / 49歳
- 出身:千葉県八千代市
- 学歴:東京大学法学部、米ハーバード大ケネディ行政大学院
- 国政以前:大蔵(財務)省
- 選挙区 / 当選回数:千葉2区 / 4回
- 派閥:二階派(解散)
- 主な党要職・閣僚経験:経済安全保障担当相
- 出馬表明会見:脱派閥選挙徹底。憲法に緊急事態条項の創設と自衛隊の明記は「喫緊の課題」
- トピックス:裏金問題からの刷新をアピールするため、福田達夫氏ら同期の2012年当選組を中心に若手・中堅から待望論。2021年の総裁選では高市早苗氏の推薦人に名を連ねた。ニックネームは「コバホーク」
〈出馬断念者〉
斎藤健 (断念→小泉氏支持を表明)
- 現在のポスト:経済産業相
- 生年月日 / 年齢:1959年6月14日 / 65歳
- 出身:東京都
- 学歴:東京大学経済学部
- 国政以前:通商産業省(資源エネルギー庁電力・ガス事業部電力基盤課長等)
- 選挙区 / 当選回数:千葉7区 / 5回
- 派閥:石破派(21年に解消)
- 主な党要職・閣僚経験:農林水産相、法務相
- トピックス:官僚出身で実務能力の高さに定評。石破派に所属していたが、2021年の派閥解消後のグループには参加しなかった
野田聖子 (断念→小泉氏推薦人に)
- 現在のポスト:
- 生年月日 / 年齢:1960年9月3日 / 63歳
- 出身:福岡県北九州市
- 学歴:上智大学外国語学部
- 国政以前:帝国ホテル、岐阜県議
- 選挙区 / 当選回数:岐阜1区 / 10回
- 派閥:無派閥
- 主な党要職・閣僚経験:郵政相、消費者行政推進担当相、総務相、党総務会長、衆院予算委員長
- トピックス:2021年の総裁選は幹事長代行として仕えた二階俊博幹事長(当時)らの支援で20人の推薦人を確保して出馬するも惨敗
バナー写真 : 上段左から石破茂、小林鷹之、斉藤健、上川陽子、中段左から加藤勝信、高市早苗、林芳正、河野太郎、下段左から茂木敏充、小泉進次郎、野田聖子(すべて時事)