外国人受け入れ病院の18%に未収金―厚生労働省調査 : 1件あたりの未収金は5万円以下が大半
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2023年9月に外国人患者を受け入れた病院のうち、18%の病院が未収金を経験していた。1病院あたりの未収金の総額は50万円弱という。
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訪日外国人は過去最高を更新する勢いで増えている。滞在期間中にけがをしたり、体調を崩す人も少なからずいるだろう。日本の健康保険証を持たない場合は自由診療となり、医療費は患者側が全額負担することになるが、手持ちのお金がなく支払いができなかったり、高すぎるなどと値引き交渉したりするなどトラブルも出ているようだ。
厚生労働省が全国の病院を対象に実施した調査で、2023年9月の1カ月間に外国人患者を受け入れたのは、回答した5184病院中2813病院(54.3%)だった。都道府県が選出する「外国人患者を受け入れる拠点的な医療機関」では、8割以上で外国人患者の受入があった。受け入れ患者数は「10人以下」が1273で最多。
外国人患者を受け入れた2813病院中、516病院(18.3%) が外国人患者による未収金を経験していた。未収金があった病院のうち、病院あたりの未収金の発生件数は平均3.9件、総額は平均49.6万円。1患者当たりの未収金額は「1万円以下」が954件と最も多く、「1万~5万円」522件が続いた。1件当たりの未収金の平均は12万8497円、中央値は1万1150円。
バナー写真:PIXTA