平均寿命、3年ぶりにプラスに―新型コロナの死亡率低下 : 女性87.14歳で世界一の長寿、男性81.09歳
健康・医療 経済・ビジネス 社会
2023年に生まれた人が90歳まで生きる確率は、女性50.1%、男性26.5%。「60歳でリタイアできたなんて、平成はぜいたくな時代だった」と振り返るのだろうか。
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厚生労働省が公表した、2023年日本人の平均寿命は女性87.14歳、男性81.09歳だった。22年と比べて女性は0.05歳、男性は0.04歳長くなり、3年ぶりに前年を上回った。
平均寿命は、その年に生まれた0歳の子供があと何年生きられるかを示した指標。戦後間もない1947年の女性53.96歳、男性50.06歳からほぼ右肩上がりで延び続けてきたが、新型コロナウイルスによる死亡増が影響し、21年と22年は2年連続で縮まっていた。
21年生まれの日本人で90歳まで生きる人の割合は、女性51.0%、男性26.0%。95歳までは女性25.5%、男性9.2%となった。
23年生まれの人が将来がんで死亡する確率は、女性19.09%、男性25.93%。いまや、がんは不治の病ではなくなったとはいえ、男女ともに死因のトップ。人類ががんを克服して、がんで死亡する人をゼロにできれば、女性は2.69年、男性は3.16年寿命が延びると推計している。
主な国・地域別の平均寿命
女性 | 男性 | |||
---|---|---|---|---|
1 | 日本 | 87.14 | スイス | 82.3 |
2 | スイス | 85.9 | スウェーデン | 81.58 |
3 | フランス | 85.75 | ノルウェー | 81.39 |
4 | スペイン | 85.74 | オーストラリア | 81.22 |
5 | 韓国 | 85.6 | 日本 | 81.09 |
厚生労働省まとめ オーストラリアは2020-22年、スペイン、韓国は22年のデータ
バナー写真:PIXTA