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パリ五輪 日本のメダリスト一覧:レスリング最終日で2つの金メダル!女子フリー76キロで鏡優翔、男子フリー63キロ級で清岡幸太郎が頂点に

スポーツ 社会

熱戦が続くパリオリンピック。日本選手は11日、レスリングで2つの金メダルを獲得した。女子フリー76キロ級で鏡優翔、男子フリー63キロ級では清岡幸太郎が頂点に立った。鏡はレスリングで、日本女子初の最重量級の栄冠となる快挙を達成。今大会でレスリング日本勢の「金」は8個目となり、1大会での最多記録を更新した。

合計45  金20  銀 12  銅 13

パリ五輪 日本人メダリスト一覧

(注 : 日付は現地時間)

8月11日

金 鏡優翔 / レスリング女子フリースタイル76キロ級

鏡優翔は五輪初出場。決勝ではアメリカの選手を下して金メダルを手にした。鏡は日本女子初の最重量級金メダルを獲得する快挙を達成。レスリングでのメダルは男女合わせて11個となった。

金 清岡幸太郎 / レスリング男子フリースタイル65キロ級

五輪初出場の清岡幸太郎は、決勝でイランの選手を10-3で破り、金メダルをつかんだ。この大会での日本選手の「金」は、前回の東京大会の乙黒拓斗に続いて2大会連続。

8月10日

金 元木咲良 / レスリング女子フリースタイル62キロ級

準決勝で大逆転勝ちして決勝に進んだ元木が、ウクライナのコリャデンコに快勝して金メダル。

金 北口榛花 / やり投げ

これまで6投目の最終投てきで好成績を挙げてきた“逆転の女王” が、1投目の65メートル80センチ首位をキープし続け、優勝を決めた。女子フィールド種目で初の金メダルをつかみ、笑顔がはじけた。

銀 高谷大地 / レスリング男子フリースタイル65キロ級

決勝でウズベキスタンのジャマロフに敗れたものの、1996年のアトランタ大会の銅メダル以来、日本勢28年ぶりのメダルを手にした。

銀 佐藤大宗 / 近代五種男子

1人の選手が1日の間にフェンシング、水泳、馬術、レーザーラン(射撃+ラン)という全く異質な5種の競技に挑戦する万能性を競う複合競技。この競技で日本勢のメダル獲得は初めて。

銀 平野美宇、早田ひな、張本美和 / 卓球女子団体

日本は決勝で中国と対戦し、0-3のストレートで敗れた。悲願の金メダルには届かなかったが、ロンドン大会(銀)、リオ大会(銅)、東京大会(銀)に続き、4大会連続でメダルを獲得した。

銀 玉井陸斗 / 男子高飛び込み

17歳の玉井陸斗が、銀メダルを獲得。日本選手が飛び込みで表彰台に立つのは、初めて。東京五輪に続き2回目の五輪出場となった玉井は、持ち味のジャンプ力を生かした演技でメダルをつかんだ。

8月9日

金 湯浅亜美(ダンサーネーム・AMI) / ブレイキン女子

今大会から追加競技となったブレイキン。湯浅亜美、ダンサーネーム・AMIが金メダルに輝き、初代女王となった。決勝の相手はリトアニアのNICKA。ここまで危なげなく勝ち上がったAMIは、美しくもダイナミックなダンスで圧倒し、3-0で完勝した。

金 桜井つぐみ / レスリング女子57キロ級

世界ランク1位の桜井つぐみが、同2位のアナスタシア・ニキータ(モルドバ)を6-0で破り、初の五輪で金メダルを獲得した。

金 樋口黎 / レスリング男子フリースタイル57キロ級

樋口黎(ひぐち・れい)が米国のスペンサーリチャード・リーを4-2で破って頂点に立った。樋口は2016年のリオデジャネイロ大会では銀。21年の東京大会は計量失敗で出場がかなわず、雪辱を果たした。

レスリング男子57キロ級で頂点に立ち、雪辱を晴らした樋口黎(ロイター)
レスリング男子フリースタイル57キロ級で頂点に立ち、雪辱を果たした樋口黎(ロイター)

銀 安楽宙斗 / スポーツクライミング男子複合(ボルダー&リード)

初出場で準決勝を首位で通過した17歳の高校生、安楽宙斗(あんらく・そらと)が、銀メダルに輝いた。スポーツクライミングは2021年の東京大会から採用され、日本男子のメダル獲得は安楽が初めて。

スポーツクライミングの男子複合で銀メダルを獲得した安楽宙斗(ロイター)
スポーツクライミングの男子複合で銀メダルを獲得した安楽宙斗(ロイター)

8月8日

金 藤波朱理 / レスリング女子53キロ級

順当に勝ち上がり決勝進出。決勝ではエクアドルのジェペスグスマンを10-0の圧倒的な強さで破り、五輪初出場で金メダルをつかんだ。今大会、日本女子レスリングで第1号の金。

銀 岡田奎樹、吉岡美帆 / セーリング混合470級

岡田奎樹、吉岡美帆ペアは、8レースを終えて3位をキープ。上位10艇で争うメダルレースに進み、銀に輝いた。

8月7日

銅 須崎優衣 / レスリング女子50キロ級

連覇を狙いながら初戦敗退で悔し涙を流した須崎。対戦相手の計量失敗で3位決定戦に回り、序盤から果敢に攻めて意地で銅メダルをつかんだ。

金 日下尚 / レスリング男子グレコローマン77キロ級

第1ピリオドはリードを許したものの、第2ピリオドに入って逆転。持ち味の圧力をかけて前に出る攻めで勝利を勝ち取った。シドニー五輪開催の2000年に生まれた日下。女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんにあやかって、「尚」と名付けられた。それから24年後、高橋尚子さんと同じ金色のメダルをつかんだ。

8月6日

銅 尾崎野乃香 / レスリング女子68キロ級

尾崎野乃香は3位決定戦で、東京大会銀メダリストのブレッシング・オボルドゥドゥ(ナイジェリア)に3-0で勝利し、銅メダルを獲得した。尾崎は準々決勝で敗れた相手が決勝に進出したため、敗者復活戦に出場。3位決定戦に駒を進めていた。

レスリング女子68キロ級で銅メダルを獲得した尾崎野乃香選手(ロイター)
レスリング女子68キロ級で銅メダルを獲得した尾崎野乃香選手(ロイター)

金 文田健一郎 / レスリング男子グレコローマン60キロ級

前回東京大会では決勝で敗れ涙した文田健一郎。パリでは曹利国(中国)を4-1で制し、金メダルを獲得し、晴れやかな笑顔を見せた。文田はローリングで点を先取した後、相手の攻撃に耐え続け勝利を収めた。レスリング・グレコローマンの日本勢の金メダルは40年ぶり。文田は準決勝では、昨年の世界選手権決勝で敗れたシャルシェンベコフ(キルギス)に雪辱した。

銀 開心那 / スケートボード女子パーク

世界ランク1位の開心那は決勝で、前方車軸を滑らせるノーズグラインドを駆使。空中技も含めて難易度の高い技を連発し92.63点と高得点をたたき出したが、金メダルのアリサ・トルー(豪州)に0.55点届かなかった。銀メダルを得た東京大会後に各選手が技の難易度を高める中で、開は成長を続け結果を残した。草木ひなのは8位。表彰台に立った金メダルのアリサ・トルー、銅メダルの米国のスカイ・ブラウンはともに日本にゆかりがある選手。

8月5日

金 岡慎之助 / 体操男子種目別鉄棒

岡慎之助が14.533点をマークし、個人総合、団体総合に続いて3冠を達成した。序盤で離れ技のコールマンを成功させ、安定した演技で着地も決めた。杉野正尭は落下などが響いて11.633点で7位だった。岡は直前の男子種目別平行棒では銅メダルを獲得しており、今大会4個目のメダルとなった。

銅 岡慎之助 / 体操男子種目別平行棒

15.300点で岡慎之助が銅メダルを獲得。個人総合、団体総合での金メダルに続き、今大会3個目のメダル。日本選手が同種目で表彰台に上ったのは、2004年のアテネ大会で冨田洋之が銀メダルに輝いて以来。谷川航は14.133点で6位だった。

8月4日

金 敷根崇裕、飯村一輝、松山恭助、永野雄大 / フェンシング男子フルーレ団体

フランスに勝って決勝に進んだ日本。イタリアに1点差リードで迎えた第8試合にリザーブの永野が登場し、5連続ポイントを取って突き放した。最後は20歳の飯村が冷静に得点を重ね、45-36で金メダルを勝ち取った。日本のフェンシング勢は、男子個人エペの加納虹輝に続き、今大会2つ目の金メダル。

銅 松山英樹 / ゴルフ男子

東京五輪に続き、2大会連続出場の松山英樹は、最終ラウンドを首位と3打差、3位と1打差の4位でスタートしたが、6バーディ、ノーボギーの65、通算17アンダーで回り、3位となった。東京五輪でプレーオフで逃した銅メダルを獲得、雪辱を晴らした。日本勢のメダルは、前回東京大会の稲見萌寧の「銀」に続き2個目。

8月3日

銅 江村美咲、高嶋理沙、福島史帆実、尾崎世梨 / フェンシング女子サーブル団体

準決勝でウクライナに敗れ、3位決定戦のフランスとの闘いに望みをかけた日本。最後にエースの江村が登場し、追い上げるフランスを突き放し、銅メダルをつかんだ。日本のフェンシング勢は、男子エペ個人の加納虹輝が金、男子エペ団体と女子フルーレが銀で、これが今大会4個目のメダルとなった。

銀 / 柔道混合団体

日本は準決勝でドイツに4連勝して、決勝進出を決めた。決勝では、東京大会金メダルのフランスと対戦したが、日本は雪辱を果たせず銀メダルに終わった。

3-1で迎えた第5試合、阿部一二三は1階級上の銀メダリストギャバと8分に及ぶ激闘で一本負け。続く髙市未来がゴールデンスコアから技を奪われ3-3に持ち込まれた。抽選による運命の第7試合は、斉藤立とリネールの2回目の戦い。斉藤は果敢に技をかけるも、最後はリネールに大内刈りをかけられ一本負け。

銅 志田千陽、松山奈未 / バドミントン女子ダブルス

3位決定戦で、志田千陽、松山奈未の「シダマツ」ペアは、マレーシアと対戦。ゲームカウント2-0のストレート勝ちで、銅メダルを獲得した。女子ダブルスでは、2016年のリオ五輪で金メダルを獲得した髙橋礼華、松友美佐紀ペア入りの表彰台。

銅 早田ひな / 卓球女子シングルス

今大会シングルスでは、3回戦まで1ゲームも落とさずにベスト8入りを果たした早田。3位決定戦では韓国のシン・ユビンと対戦。最初のゲームを落としたものの粘り強く闘い、4-2で下した。

銅メダルを決め、専属コーチと喜びのポーズを決める早田ひな選手(ロイター)
銅メダルを決め、専属コーチと喜びのポーズを決める早田ひな選手(ロイター)

8月2日

銀 加納虹輝、見延和靖、古俣聖、山田優 / フェンシング男子エペ団体

2連覇を狙う日本はハンガリーに延長の末、25-26で惜敗し、銀メダル。加納虹輝選手はエペ個人で金メダルを獲得しており、2個目のメダルとなった。

銅 渡辺勇大、東野有紗 / バドミントン混合ダブルス

3位決定戦で韓国ペアを2-0で破り2大会連続で銅メダルを獲得。

8月1日

銅 東晟良、上野優佳、宮脇花綸、菊池小巻 / フェンシング女子フルーレ団体

3位決定戦で33-32の超接戦を辛くも逃げ切り、悲願の銅メダルを獲得した。フェンシングで日本女子のメダル獲得は個人・団体通じて初。東、上野、宮脇の3人は個人戦では初戦敗退を喫したが、団体で“借り”を返した。

7月31日

金 岡慎之助 / 体操男子個人総合

五輪初出場の岡は最後の種目の鉄棒で、高い出来栄えの演技を見せた。着地もまとめて高得点をたたき出し、中国のエース張博恒を上回って金メダルをつかんだ。この種目での金メダル獲得は日本勢6人目。ロンドン大会とリオデジャネイロ大会の内村航平、東京大会の橋本大輝に続き、日本は4連覇となった。

銀 村尾三四郎 / 柔道男子90キロ級

準決勝では、地元フランスのヌガヤプハンボに熱い声援が飛ぶ中、村尾は冷静さを失うことなく小外刈り、大内刈りの合わせ技一本で勝利した。決勝では、最大のライバルであり、東京大会の金メダリストのベカウリ(ジョージア)との対戦。村尾は先に技ありを奪ったが追いつかれ、技を掛けにいったところを返されて惜敗。

個人総合を制した岡慎之助選手(右)と、後輩の勝利を喜ぶ東京大会覇者の橋本大輝選手(ロイター)
個人総合を制した岡慎之助選手(右)と、後輩の勝利を喜ぶ東京大会覇者の橋本大輝選手(ロイター)

7月30日

金 永瀬貴規 / 柔道男子81キロ級

東京五輪の金メダリスト永瀬が、決勝で世界柔道3連覇しているグリガラシビリ(ジョージア)を破り、男子81キロ級では五輪史上初の連覇。2016年のリオデジャネイロ大会の銅から、3大会連続でメダルを獲得し「永瀬最強説」を証明した。

男子81キロ級決勝で勝利した永瀬選手(時事)
男子81キロ級決勝で勝利した永瀬選手(時事)

7月29日

金 橋本大輝、萱和磨、谷川航、岡慎之助、杉野正尭 / 体操男子団体

日本は4種目を終えた時点で4位だったが、5種目目の平行棒で2位に浮上。最終種目の鉄棒で最終演技者の橋本が着地までピタリと決めて中国を逆転、2大会ぶりとなる悲願の金メダルを獲得した。

金 堀米雄斗 / スケートボード男子ストリート

2本目、3本目、4本目は着地に失敗。最後の5本目のトリックを完璧に決めて97.08の最高得点をたたき出し大逆転。2連覇を達成した。

銅 橋本壮市 / 柔道男子73キロ級

準々決勝で敗れ敗者復活戦を勝ち上がって3位決定戦に臨んだ。開始早々に技ありを決め、残りの時間を耐えて銅メダルを獲得。

銅 舟久保遥香 / 柔道女子57キロ級

準々決勝で一本負けを喫するも、敗者復活戦から3位決定戦でリオ大会金メダリストのシルバ(ブラジル)との激闘を制し、相手の反則負けを引き出し銅メダルを獲得。

銅 田中利幸、戸本一真、大岩義明 、北島隆三/ 総合馬術団体

3選手による馬場馬術、クロスカントリー、障害飛越の3種目の総合点で争う団体。滅点方式で、得点の少なさで順位が決まる。日本は直前で馬の変更を迫られるアクシデントに見舞われた。ペナルティーとして20点加点され、3位から5位へと順位を落としてのスタートとなったが、その後は安定した演技で順位を上げ、銅メダルを獲得した。

2連覇したスケートボード男子ストリートの堀米勇斗選手(ロイター)
2連覇したスケートボード男子ストリートの堀米勇斗選手(ロイター)

7月28日

金 加納虹輝 / フェンシング男子個人エペ

東京五輪のエペ団体金メダルメンバーで、世界トップクラスのスピードを誇る加納。決勝では地元フランスのボレルへの声援で沸き返る中、終始、リードする展開で金を獲得した。日本勢でフェンシング個人での表彰台は2008年のフルーレ個人太田雄貴の銀以来で、金メダルは個人種目では初。 

銀 松下知之 / 競泳男子400メートル個人メドレー

同じ栃木県出身でリオ五輪の同種目金メダリストの萩野公介に憧れ、後を追うように東洋大に進学した18歳の新鋭。持ち前のスピードを武器にラスト100メートルの自由形で追い込み、自己ベストを1秒以上縮めた。

金 吉沢恋 / スケートボード女子ストリート
銀 赤間凛音 / スケートボード女子ストリート

初めて採用された東京大会で、西谷椛(もみじ)が金、中山楓奈が銅を獲得。国内に実力者がひしめく中で激しい代表争いを制して初出場した14歳の吉沢と15歳の赤間がワンツーフィニッシュし、日本は2大会連続で複数メダルを獲得した。

吉沢は予選1位通過。決勝では赤間にリードされたが、4本目でこの日の最高得点96.49をたたき出して逆転勝利した。「スケートボードは選手生命が短い競技。大人になっても通用するスポーツだということを、次の五輪に出場して証明したい」と早くも4年後を見据えた。

金 阿部一二三 / 柔道男子66キロ級

女子52キロ級の詩ときょうだいそろっての2連覇を狙ったが、詩はまさかの2回戦敗退。それでも一二三は順当に勝ち上がり、決勝では五輪初出場のブラジル ウィリアン・リマを破り五輪連覇を成し遂げた。

7月27日

銅 永山竜樹 / 柔道男子60キロ級

五輪初出場の永山。準々決勝で昨年の世界選手権の金メダリストのガルリゴス(スペイン)に締め技に持ち込まれ、審判が「待て」をかけた後も、相手はすぐに技を解かず、永山は失神とみなされ一本負けを喫した。敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦では気持ちを切り替え、トルコのイルディスと対戦。開始55秒と残り52秒で技ありを奪い、一本勝ちで銅メダルを獲得した。

金 角田夏実 / 柔道女子48キロ級

準々決勝まで3試合連続のオール一本勝ちで強さを見せつけた角田。準決勝はスウェーデンの18歳バブルファスの反則負けで決勝進出を決めた。決勝では世界ランキング2位で、今年5月の世界選手権で優勝したバブードルジ(モンゴル)を破り、金メダル獲得。20代後半から頭角を現し、31歳11カ月での初の五輪出場を勝ち取った遅咲きのヒロイン。女子48キロ級では2004年アテネ大会での谷亮子以来、20年ぶりの金メダルとなった。

今大会の日本人メダル1号となった柔道女子48キロ級の角田夏実選手(ロイター)
今大会の日本人メダル1号となった柔道女子48キロ級の角田夏実選手(ロイター)

(日付は現地時間)

バナー写真:レスリング女子フリースタイル76キロ級で金メダルを獲得し、「かわいい」笑顔を見せる鏡優翔(ロイター)

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