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1人世帯の割合34%と過去最高に:うち4割の855万世帯が高齢者―国民生活基礎調査

社会

かつては日本で少数派だった「一人世帯」(単独世帯)。いまや最大勢力となり、2023年には全世帯の34%を占めた。

厚生労働省がこのほど公表した「2023年国民生活基礎調査の概況」によると、同年6月1日現在の全国の世帯総数は5445万2000世帯。世帯構造をみると1人の「単独世帯」が1849万5000世帯と最多で、全体の34.0%。次いで「夫婦と未婚の子のみの世帯」が1351万6000世帯(24.8%)、夫婦のみの世帯が1339万5000世帯(24.6%)だった。平均世帯人員は2.23人(前年比0.02人減)。

単独世帯は2001年には1101万世帯だったが、この20年余りで約1.7倍に増加。19年に「夫婦と子ども世帯」を数で上回った。単独世帯のうち46.2%に当たる855万3000世帯は、65歳以上の高齢者。この数は01年(317万9000世帯)の2.7倍となっている。

世帯数の推移

「高齢者世帯」(世帯人員の全てが65歳以上か、またはこれに18歳未満の未婚者が加わった世帯)は1656万世帯で、全世帯の30.4%を占める。このうちの約半数が単独世帯、4割強が「夫婦のみの世帯」となっている。一人暮らしの高齢者の性別割合は、女性が64.4%、男性35.6%だった。

65歳以上の高齢者3952万7000人の家族形態をみると、「夫婦のみの世帯」(夫婦の両方または1人が65 歳以上) が1593 万8000人と最も多く、次いで「子と同居」「一人暮らし」の順となっている。

高齢者(65歳以上)の家族形態の割合

子ども(18歳未満)のいる世帯は983万5000世帯で、全体の18.1%。2001年(28.8%)と比べると、10ポイント余り減少している。母親が働いている世帯の割合は77.8%(前年比2.1ポイント増)で、比較可能な04年以降で最も高くなった。

バナー写真:PIXTA

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