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2023年の認知症行方不明者1万9039人、11年連続で最多を更新―警察庁

社会

認知症やその疑いがあり、家族などが警察に捜索願を出した行方不明者が2023年に全国で1万9039人に達した。12年の統計開始以来11年連続で最多を更新した。

警察庁によると、認知症の行方不明者数は12年には9607人だったが、10年余りで約2倍に増えた。23年の水準は、1日あたり52件の届け出があるペース。年齢別では80歳以上が1万1224人、70歳代が6838人、69歳以下は977人で、70歳からリスクが高まる傾向がある。

認知症による行方不明者数の推移

男女比は、男性が55.7%、女性は44.3%。23年以前に届け出られた人も含めると、1万8221人が生存した状態で見つかり、大半が3日以内に所在確認されている。一方、徘徊(はいかい)中に事故に遭ったり、具合が悪くなるなどして553人が死亡した。認知症の行方不明者のうち、死亡が確認された割合は3%だった。

認知症が原因の行方不明者の確認状況

認知症以外の原因(病気や家庭関係、仕事、学業でのトラブルなど)も含む23年1年間の行方不明者(届け出受理ベース)は前年比5234人増の延べ9万144人。コロナ禍の20年は過去最少の7万7022人だったが、3年連続の増加となった。

年齢別では10歳代が1万7732人と最も多く、10歳代と20歳代で全体の約4割を占める。10歳代の行方不明事案の原因は、家庭関係が35.1%と突出して高くなっている。

バナー写真:PIXTA

高齢者 認知症 行方不明者