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24年賃上げ率平均5.1%―連合の春闘最終集計 : 33年ぶりの高水準

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春闘賃上げ率は平均5.1%と33年ぶりの高水準。ただし、物価高騰には追いつかず、実質賃金は依然前年同月比でマイナスが続いている。

連合がまとめた2024年春闘の最終集計結果によると、基本給を底上げするベースアップ(ベア)に定期昇給を合わせた賃上げ率の加重平均は前年を1.52ポイント上回り5.10%(月額1万5281円)となった。連合が目標として掲げていた賃上げ率「5%」をクリアした。5%を超えるのは、1991年、33年ぶり。7月1日午前10時時点までの5284組合の回答をまとめた。

5459組合が賃上げを要求。鉄鋼、自動車、電機などの大手企業で満額や労側要求を上回る回答が相次いだ。組合員数が300人未満の中小組合(3816組合)の平均賃上げ率は4.45%(月額1万1358円)と5%には届かず、前年より格差が拡大した。

業種別の賃上げ率は製造業が5.58%(月額1万6952円)、情報・出版が5.20%(同1万492円)、商業流通が5.15%(同1万5036円)など。一方、交通運輸は3.31%(同9227円)にとどまった。

賃上げ状況の推移

バナー写真:PIXTA

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