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日本の酒:2023年の輸出額は1344億円―この5年で倍増 ウイスキーの伸びは一服

経済・ビジネス

中国経済の減速などを受け、日本産酒類の2023年輸出額は前年比で微減に。しかし、3年連続で1000億円の大台を突破した。

財務省の貿易統計などによると、2023年の国産酒類の輸出金額は前年比3.4%減の1344億円余りとなった。前年まで11年連続で過去最高を更新していたが、ここにきて伸びが一服した格好。それでも、この5年で輸出額は倍増している。

酒類の輸出額の推移

品目別でみると、主力のウイスキー、清酒がともに10%以上輸出額が減少。一方、ビールは韓国向けの輸出が大きく伸び、前年比66.6%増の179億円と好調だった。総輸出額における品目別の割合はウイスキー37%、清酒30%、ビール13%、リキュール9%、ジン・ウォッカ3%など。

品目別の輸出金額割合(2023年)

輸出金額が多い国・地域のトップは中国。次いで米国、韓国、台湾、香港、シンガポール、オランダの順。米国と中国、香港への輸出額は、いずれも前年比で10~20%も減少した。

輸出金額上位の国・地域(2023年)

直近の2024年1~3月の動向をみると、輸出額は前年同期比12.1%減(308億円)と、引き続き弱含みで推移。特に中国への輸出額は同47.9%減(43億円)と大きく落ち込んでいる。

バナー写真:サントリー山崎蒸留所の蒸留室=2023年2月、大阪府島本町(時事)

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