1日のスマホ使用3時間以上、でも読書にもニュースチェックにも時間はかけない―シチズン時計調査
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スマートフォンがあれば退屈しない。音楽も聴ける、本も読める、ゲームもできる、電車にも乗れる…あ、電話もかけられる。スマホに時間を支配される私たちの姿が浮き彫りになった調査。
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シチズン時計(東京都西東京市)が4月上旬、全国のビジネスパーソン400人(20代、30代、40代、50代各100人)を対象に、生活時間に関する調査を実施。
平日の平均睡眠時間は「6~7時間」が全体の72.3%を占めた。25年前の1999年と比べると、「6時間」が減少し、「7時間」が増えた。また、「5時間以下」の睡眠不足の人はこの25年で半減(22.8%→11.5%)。長時間労働の是正や、テレワークなど多様で柔軟な働き方が広がったことで、十分な睡眠時間を取れる人が増えたようだ。
時間があっても、活字離れは深刻。1週間の読書時間は「読まない」が全体の半数近い47.8%。25年前までは約3割の人が1週間に「2~3時間」だったが、今では読んでも「1時間以下」(25.8%)と、この50年で読書時間は大きく減少。電子書籍の登場で何冊でも本が持ち歩けるようになったが、スマホには他にもさまざまなエンタメが詰まっているので、読書どころではないということか。
「出社前にニュースチェックにかける時間」で最も多かったのは、「チェックしない」22.8%。20代では3割超に上った。世代が上がるにつれ、ニュースチェックの時間は増えるが、40代、50代でも「10分」までが6割を占める。通勤電車の中で、みんなが新聞を縦に畳んで読んでいた時代が懐かしい…。
今や私たちの生活必需品となったスマホ。1日の平均使用時間は、過半数の53.6%が1日「3時間以上」。中でも、20-40代では約2割が「5時間以上」のヘビーユーザーだった。
バナー写真 : PIXTA