首都圏の平均相続財産3000万円―鎌倉新書調査 : 後悔は「元気なうちに相談しておけばよかった…」
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高齢になり身体の自由がきかなくなった親を前に、「貯金通帳はどこにあるの?」「土地の権利証は預かっておきます」とはなかなか言い出せない。でも、いざ相続の段になると、やっぱり、「生きているうちに相談しておけばよかった」と思うもの。
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終活サービスの鎌倉新書(本社東京)が、同社のサービス利用者を対象に、相続手続きについてウェブアンケート調査を実施、417人から回答を得た。
相続財産の総額は、「1000万円未満」が42.0%で最多。次いで、「1000万円~2000万円未満」14.6%、「2000万円~3000万円未満」12.7%だった。相続人の居住地を首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に限定すると、「1000万円未満」は28.4%で全国平均よりも少ない。また、「1000万~2000万円未満」よりも「2000万円~3000万円未満」が多く、首都圏の方が相続財産の額が多い傾向。
相続財産の平均額は全国で2586万円、首都圏は2997万円だった。
相続財産の内容は全体では「土地・建物」が84.4%だったが、首都圏に限ると「現金・預貯金」が79.1%が最も多かった。
「故人の生前にやっておけば良かった」と思うことについては、「元気なうちに相続の相談」が36.7%で最多。センシティブな問題なだけに家族間のコミュニケーションが欠如しがちのようだ。以下、「相続について勉強」34.5%、「財産を記録」25.7%が続いた。
調査は、相続に関する相談や相続手続きの依頼をした人を対象に、ウェブアンケート形式で実施した。
バナー写真 : PIXTA