大手企業希望が2年ぶりに半数超え―大学生の就職意識調査 : 「やりたい仕事」よりも「安定」重視に
経済・ビジネス 仕事・労働 社会
2025年卒業見込みの大学生を対象とした就職意識調査では安定志向がくっきり。「行きたくない」のトップは「ノルマのきつそうな会社」。そうやって選びに選んだ会社でも、入ってみたらノルマがきつかった…というのは “あるある” です。
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人手不足で売り手市場といわれる就職戦線。就職・求人情報などを扱うマイナビが2025年卒業見込みの大学生を対象に実施した就職意識調査で、就職を希望する企業の規模は、「絶対に大手」9.8%、「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手」43.9%。両者を合わせた大手企業志向は53.7%と前年に比べて4.8ポイント増え、2年ぶりに半数を超えた。
調査は2023年10月~24年3月に実施、3万9190人の大学3年生と大学院1年生から回答を得た。内訳は文系男子1万2657人、文系女子1万958人、理系男子6787人、理系女子3788人。
企業を選択する場合にどのような企業がよいかを聞いたところ、「安定している会社」が49.9%(前年比1.1ポイント増)で6年連続最多となり、半数に迫った。「給料の良い会社」も3年連続で増加し、23.6%となった。物価高に伴う経済的な不安がある中で、人材確保のため企業が初任給引き上げ、賃上げなどを打ち出していることが影響したと考えられる。
ちなみに、「行きたくない会社」は、「ノルマのきつそうな会社」が前年に続き最多で38.9%(前年比0.7ポイント増)。次いで「転勤の多い会社」、初めて3割を超えて30.3%。
同社が2023年11~12月に大学生を対象に実施した別の調査で、約6割の男女が「育児休業を取得して子育てしたい」回答。結婚後に共働きを希望する学生も多く、ワークライフバランス重視の志向が強まっているようだ。
バナー写真:PIXTA