
在宅勤務が半減 職場へ回帰する傾向
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コロナ禍を機に企業が相次いで取り入れた在宅勤務は、働き方の選択肢を増やした。一方で、ワークライフバランスの取り方など新たな課題も現れた。
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文具大手のコクヨ(大阪市)がインターネットを通じて実施した調査によると、在宅勤務が半減し、職場へ回帰する傾向が浮かび上がった。在宅勤務を経験した人々のうち49.3%が現在は行っておらず、そのうち28.2%は職場で在宅勤務が認められていた。在宅勤務が認められていないと答えた人のうち、在宅勤務の希望者は25.2%にとどまった。自らの意思で「職場勤務」を選択する様子が見て取れる。
在宅勤務のメリットとして挙げられたのは、「通勤時間がない」(41%)、「上司・同僚とのコミュニケーションの減少」(15%)、「作業に集中できる」(14%)が上位となった。一方、デメリットは、「運動不足」(17%)、「上司・同僚とのコミュニケーションの減少」(15%)、「仕事とプライベートとのメリハリがなくなる」(14%)だった。メリット、デメリットで共に2番目に挙げられたコミュニケーションに関して、その方法や頻度のバランスに工夫が必要であることがうかがえる。
希望する勤務場所については、「職場」が64%だったのに対して「自宅」は36%で、職場回帰の流れが加速しそうな結果となっている。
バナー写真:PIXTA