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おいしいコメ : 最高位「特A」は43銘柄―2023年産食味ランキング

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世界に知られる日本産米のおいしさ。各産地は次々と新しい銘柄を開発し、毎年の評価ランキングに一喜一憂する。あなたは、どのブランドを食べてみたい?

日本穀物検定協会(東京)が、おいしいコメを判定する食味ランキング(2023年産米)を発表した。最高位の「特A」には、出品数144銘柄の約3割に当たる43銘柄が入った。前年に比べて3銘柄増えた。

2023年産米 前回Aから今回特Aに昇格した銘柄

産地 銘柄
秋田・県南 あきたこまち
栃木・県北 コシヒカリ
長野・北信 コシヒカリ
長野・東信 コシヒカリ
滋賀 みずかがみ
兵庫・県北 コシヒカリ
兵庫・県南 きぬむすめ
島根 つや姫
佐賀 夢しずく
熊本・県北 森のくまさん
大分・豊肥 ヒノヒカリ
鹿児島・県北 あきほなみ

出所:日本穀物検定協会

前年のAから特Aへ昇格したのは12銘柄。逆に、特AからAへランクダウンしたものも12銘柄だった。23年は猛暑による影響が各地の明暗を分けた。西日本の産地では、滋賀の「みずかがみ」、兵庫・県南の「きぬむすめ」、島根の「つや姫」といった暑さに強い高温耐性品種が相次いで昇格した一方、主要産地の東北、北陸地方では、米粒が白濁したり、ひび割れをおこすなどの被害が広がった。特AからAへのランクダウンでは、福島、茨城、新潟などのコシヒカリが目立った。

日本穀物検定協会は「西日本の産地では、高温耐性品種の作付けなど猛暑対策が進められていたことが大きい。西高東低の状況といえる」と話している。

食味ランキングは、1.外観、2.香り、3.味、4.粘り、5.硬さ、6.総合評価の6項目について、銘柄を隠した状態で評価員100人が審査する。評価は、複数産地のコシヒカリをブレンドした基準米と比較する形で行われ、特に良好な「特A」など計5段階で判定する。1971年産米から始まり、今回で53回目。

特Aランクの銘柄数の推移

北海道の「ななつぼし」と佐賀の「さがびより」は、14年連続の特Aだった。これまでで最長の連続特Aは、新潟・魚沼のコシヒカリが1989年~2016年に記録した28年連続。

バナー写真:日本のコメの販売促進イベントでおにぎりを試食する来場者=2023年12月9日、オーストラリア・シドニー(時事)

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