ラーメンは山形、ギョーザは浜松 黄金コンビの支出額日本一
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総務省が2023年の家計調査の結果を公表した。都道府県庁所在地と政令指定都市の中で、1世帯(2人以上)当たりの年間支出額で日本一となったのは、ラーメンは山形市(1万7593円)、餃子(ギョーザ)は浜松市(4041円)だった。山形市は2年連続1位、前年3位だった浜松市は3年ぶりの首位奪還となった。
ラーメンは、外食の「中華そば」(ラーメン、焼きそばなど)の支出額が調査対象。2位は新潟市(1万5224円)、3位は仙台市(1万3074円)だった。山形市は13年から8年連続で1位を維持していたが、21年に新潟市に首位を明け渡し、22年に返り咲いた。今回の調査では、黒しょうゆと黒こしょうを使った真っ黒なスープが特徴の「富山ブラック」で有名な富山市が、前年11位から5位に急上昇した。
山形市によると、23年の支出額1万7593円は、記録が残る00年以降で最高額。同市は夏場に人気がある「冷やしラーメン」の発祥の地であり、23年の猛暑でも消費が落ちなかったことが寄与したとみられるという。首位陥落をきっかけに、市内のラーメン店主らが「『ラーメンの聖地、山形市』を創る協議会」を立ち上げ、「山形市ラーメンの日」(2月8日)を設けるなどして消費拡大を図ってきた。
ギョーザは、スーパーなどで購入した持ち帰りの生ギョーザと焼きギョーザの支出額が調査対象。22年まで2連覇していた宮崎市(3498円)が2位、宇都宮市が3位だった。長年にわたって浜松市と宇都宮市が首位争いをしてきたが、宮崎市が21年に初めて首位に輝き、近年は3強の争いとなっている。
浜松ギョーザは、円形に並べて焼き上げ、中央にモヤシを添えるのが典型的な盛り付け方だ。浜松市によると、具材にキャベツやハクサイなど野菜を多く使うため、口当たりが軽く、たくさん食べられるという。中野祐介市長は「地域活性化へとつながるよう、これからもギョーザ文化を盛り上げていきたい」とコメントしている。
バナー写真:山形市の飲食店で提供しているラーメン(共同)