信頼できる情報源はNHKと新聞、でも購読率は右肩下がり―新聞通信調査会
経済・ビジネス 社会 暮らし
ひと昔前まではラッシュの電車の中で新聞を細長く折りたたんでその日の主要ニュースをチェックするのが社会人の心得だった。今は、スマホでニュースチェック―と思いきや、ゲームに夢中の人の方が多いかも。
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新聞通信調査会が全国の5000人を対象に実施した調査で、各メディアの情報をどの程度信頼しているかを0~100点で評価してもらったところ、「NHK」が67.0点(前回調査67.4点)でトップ。僅差の66.5点で「新聞」が続いた。いまや情報収集手段の主流となっている「インターネット」は 49.5 点にとどまった。
調査は2023年8~9月にかけて実施。特定のメディアユーザーに偏らないよう、住民基本台帳を用いた無作為抽出で、全国の18歳以上5000人を対象に訪問留置法で行った。2871人から回答を得た。
新聞の購読率(自宅で月ぎめで新聞を購読している)は前年度比0.2ポイント低下の58.1%だった。調査を始めた2008 年度は88.6%だったので、15年で30ポイント以上低下したことになる。
新聞の種類別では、全国紙が0.6ポイント減の26.4%、県紙・地方紙は変わらずの23.8%、ブロック紙は0.6ポイント減7.8%。全国紙を購読している人の購読スタイルは、「紙の新聞」92.4%、「電子新聞」2.0%、「両方」5.1%だった。
今後の新聞との接し方については、「紙の新聞を購読する」と答えた人が46.3%と最も多かった。「図書館やインターネットなど無料で読める分で十分なので、新聞は購読しない」 25.2%、「無料でも新聞は読まない」14.9%。
月ぎめで新聞をとる理由は、「新聞を読むのが習慣」47.1%、「他では得られない情報がある」39.3%など。一方、月ぎめでとらない理由は「テレビやインターネットで十分」77.6%が圧倒的に多かった。
バナー写真 : PIXTA