老いる日本 : 女性の4人に1人、男性の5人に1人は70歳以上
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この1年間で生産年齢人口(15-64歳)は23万人減少し、70歳以上人口が20万人増えた。70歳以上が全人口に占める割合は23.1%。ほぼ4人に1人。70歳過ぎても働かなければならない未来は遠くなさそう。
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総務省がまとめた2023年9月15日現在の65歳以上の高齢者の推計人口は、前年比1万人減少の3623万人で、比較可能な1950年以降で初めて減少した。ただ、総人口に占める割合は0.1ポイント増の29.1%で過去最高となった。
高齢者人口を詳しくみると、女性は2051万人(女性人口の32.1%)、男性は1572万人(男性人口の26.0%)で、女性が男性より479万人多い。
70歳以上人口は前年比20万人増の2889万人で総人口に占める割合は前年比0.2ポイント上昇の23.2%。女性の4人に1人、男性の5人に1人は70歳以上ということになる。
75歳以上人口は72万人増2005万人と初めて2000万人を超えた。総人口比は前年に比べ0.6ポイント上昇、16.1%。人口のボリューム層である「団塊の世代(1947~49年生まれ)」が2022年から75歳を迎え始めたことから、75歳以上人口の伸びの方が大きくなっている。
国連のデータで各国の高齢化率(65歳以上人口割合)と比較すると、2位のイタリア(24.5%)を4.6ポイント上回っており、日本はダントツで世界のトップを走っている。
世界で高齢者人口割合が高い国
国・地域 | 65歳以上人口/総人口(万人) | 割合(%) |
---|---|---|
日本 | 3623 / 12442 | 29.1 |
イタリア | 1440 / 5887 | 24.5 |
フィンランド | 131 / 555 | 23.6 |
マルティニーク | 9 / 37 | 23.5 |
プエルトリコ | 76 / 326 | 23.4 |
ポルトガル | 239 / 1025 | 23.3 |
ギリシャ | 239 / 1034 | 23.1 |
クロアチア | 91 / 401 | 22.7 |
ドイツ | 1895 / 8329 | 22.7 |
ブルガリア | 149 / 669 | 22.3 |
出所 : 総務省「統計トピックス」 / 日本の値は「人口推計」2023年9月15日現在、それ以外の国は、国連のWorld Population Prospects : The 2023 Revisionにおける将来推計から2023年7月1日現在の推計値
バナー写真 : PIXTA