生成AI「使ったことがある」男性は4割超―18歳意識調査 : 利用ルールは未整備?
教育 社会 経済・ビジネス
インターネットが普及していなかった時代、分からないことは先生に聞いたり、図書室の書籍や事典で調べた。それでも解決できなければ、学校帰りに県立図書館まで足を延ばした。AIがなんでも教えてくれる現代に生きる18歳は、どうやって知識を獲得するのだろう?
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日本財団は17~19歳の1000人を対象に実施する「18歳意識調査」で、若者が急速に広まる人口知能(AI)とどのように向き合っているかを聞いた。
生成AIについては、「使ったことがある」「聞いたことがある」の合計が約9割で、「知らなかった」は1割にとどまる。性別にみると、男性は4割以上が生成AIを使ったことがあると回答。
生成AIを使ったことのない回答者のうち、約6割が「生成AIを使ってみたい」との意向を持っていた。
生成AIを使ったことのある人に、その種類を聞いたところ、9割以上が「テキスト生成AI」と回答した。「画像生成AI」が3割以上で続くが、その他の種類の生成AIを使ったことがある人はそれぞれ1割未満だった。
「生成AI」の利用用途で最も多かったのが、「暇つぶし(特に用途はない時に使ったことがある)」で6割超。一方、手抜きなのか、タイパ(タイムパフォーマンス)志向なのか、約4割は「学校の宿題や職場で使う資料の文章作成」と回答した。
「授業で生成AIの仕組み・特性やリスクについて学んだことがある」人は3割強にとどまり、「学校で生成AIの活用ルールが定められている」のも2割ほど。本格的なAI時代、若い世代がどのようにAIと付き合っていくのか、ルールの整備はこれからのようだ。
バナー写真 : PIXTA