外国人留学生の就活 : 7月の内定率52.5%、国内学生とは30ポイント以上の差
仕事・労働 教育 経済・ビジネス
国内学生でも苦労する「就活」。暗黙のルールや、学生同士の情報交換などなにかと不利な留学生。内定率は国内学生より30ポイントも引き離されている。
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経済活動の回復に伴う深刻な人手不足を補うため、外国人留学生の採用ニーズは高まっている。ディスコが運営する就職活動情報サイト「キャリタス就活」に会員登録している外国人留学生を対象に、就職活動状況などを調査(有効回答362人)したところ、7月時点の内定率(内々定も含む)は52.5%で、前年同期調査(48.0%)より4.5ポイント上昇した。現行の日程ルールが適用された 2017年卒者以降で最も高い数字を示し、就職環境の改善がうかがえる。ただし、国内学生の86.0%とは、依然として大きな開きが見られる。
内定取得者も含め、就職活動を継続している外国人留学生は 計62.1%で、同時期の国内
学生25.7%の2倍以上に上る。
国内学生が3年生の4~6月頃から就職活動をスタートさせるのに対して、海外留学生は4年生4月の活動開始が多く、動き出し時期の違いも進捗に影響していると考えられる。外国人留学生からは「論文が完成していない状態では、心おきなく就職活動することができない」(台湾)、「早く募集を終了する企業が多く、準備が間に合わない」(ベトナム)などの声が寄せられた。
「企業に評価してもらいたいこと」は、外国人留学生、国内学生ともにトップは「コミュニケーション能力」だが、外国人留学生は58.3%と日本人学生よりポイントが高い。また、2位以下は「語学力」「基礎学力」「異文化対応力」と続き、留学経験を通じて向上させた能力を企業に評価してもらいたいと考える留学生が多い。
バナー写真 : PIXTA