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ジブリ 興行収入トップは「千と千尋の神隠し」 : 上位には2000年以降の作品がずらり

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宮崎駿監督作品としては10年ぶりとなる長編アニメ『君たちはどう生きるか』が、2023年7月14日に公開される。前作『風立ちぬ』(2013年)公開後に宮崎駿監督は長編作品からの引退を表明したが、17年に長編映画の製作に入ったことが判明。実質的に引退を撤回していた。歴代ジブリ作品を興行収入額でランキングした。

スタジオジブリの興行収入ランキングトップは『千と千尋の神隠し』(2001年)で、リバイバル上映分も含め316.8億円。2021年に『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(404.3億円)に記録を塗り替えられるまで、20年間にわたって国内興行収入1位に君臨し続け、ジブリだけではなく、日本映画を代表する作品の一つと言える。02年ベルリン国際映画祭金熊賞、03年米アカデミー賞の長編アニメ映画賞を獲得し、スタジオジブリ、宮崎駿の世界での知名度も一気に高めた。

2位は『もののけ姫』201.8億円(リバイバル上映含む)。5位の『風立ちぬ』までが興行収入100億円超で、いずれも宮崎駿監督作品。

ジブリ映画興行収入 TOP10

(2000年以降の作品は黄色ハイライト)

順位 作品名 興行収入
1 千と千尋の神隠し / 宮崎駿監督 / 2001年7月公開 316.8億円
2 もののけ姫 / 宮崎駿監督 / 1997年7月公開 201.8億円
3 ハウルの動く城 / 宮崎駿監督 / 2004年11月公開 196億円
4 崖の上のポニョ / 宮崎駿監督 / 2008年7月公開 155億円
5 風立ちぬ / 宮崎駿監督 / 2013年7月公開 120.2億円
6 借りぐらしのアリエッティ / 米林広昌監督 / 2010年7月公開 92.5億円
7 ゲド戦記 / 宮崎吾朗監督 / 2006年7月公開 78.4億円
8 猫の恩返し / 森田宏幸監督 / 2002年7月公開 64.6億円
9 紅の豚 / 宮崎駿監督 / 1992年7月公開 47.6億円
10 平成狸合戦ぽんぽこ / 高畑勲監督 / 1994年7月公開 44.7億円

過去の報道、映画関連サイトの情報を基に編集部作成

興行的に成功した作品が観る人にとってイチ押しの1本かというと、必ずしもそうではないようだ。LINEリサーチが2022年に実施した調査で、好きなスタジオジブリ作品のトップとなった『となりのトトロ』の興行収入はわずか11.7億円で、『千と千尋の神隠し』の27分の1。3~5位の『天空の城ラピュタ』(11.6億円)、『魔女の宅急便』(36.5億円)、『風の谷のナウシカ』(22.1億円)も興行収入ではトップ10圏外だ。

1990年代末期の『もののけ姫』、2000年代初頭『千と千尋の神隠し』の大ヒットを契機にジブリ人気は盤石となった。興行収入8位までは、“afterもののけ姫” 作品が並ぶ。一方、好きな作品上位は、ジブリ初期の80年代の作品。興行的にはそれほど振るわなかったが、長年にわたって夏休み時期になると毎年のようにテレビで放映され、多くの親子が「一緒に楽しみ、一緒に感動した」体験を持つことで、時代を超え、世代を超えて愛される作品となっている。

好きなスタジオジブリの映画トップ5の興行収入額

となりのトトロ ©スタジオジブリ
となりのトトロ ©スタジオジブリ

バナー: 『千と千尋の神隠し』(左)、『もののけ姫』(右上)、『ハウルの動く城』(右下)より ©スタジオジブリ

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