今やお中元は上司よりも親族へ!―豊洲市場ドットコム調査 : 人気は定番の加工食品や調味料
経済・ビジネス 暮らし 文化 社会
かつてはお中元はお歳暮と並ぶ百貨店の重要商戦だった。いまや、バレンタインやクリスマスなどギフトを贈る機会が多様化・分散化していることもあり、贈る人も件数も減少傾向という。
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昭和の時代は、上司や取引先へのお中元は社会人の常識だった。ライフスタイルや仕事観の変化とともに、儀礼的なお中元は縮小傾向。そもそも、個人情報保護に対する意識の強まりで、上司や同僚に住所を聞くようなムードでもない。
通販サイト「豊洲市場ドットコム」が全国の20~40代の男女1033人を対象に実施した調査で、お中元を誰に贈るか聞いたところ、「親族=両親、兄弟姉妹など」が77.6%で圧倒的なトップ。「上司」は18.3%にとどまった。
お中元を贈る理由は「相手への感謝の気持ちを伝える」67.4%に対して、「習慣やマナーとして」は30.2%で、若い世代には儀礼的ギフトへの意識は薄れている。
お中元に贈るものとしては、「加工食品」68.1%、「調味料や食材セット」36.1%、「生鮮品」27.6%と食品関連が人気。
お中元選びで重視するポイントは「品質や味」68.9%、「値段」52.7%が上位。「購入先」はわずか7.0%で、老舗百貨店の包装紙にこだわる時代は終わったようだ。
バナー写真 : PIXTA