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2022年の認知症行方不明捜索届1万8709人、10年連続で増加

社会

認知症が原因で、家族などが警察に捜索願を出した行方不明者は、2022年に全国で1万8709人に達した。10年連続で増加。ほとんどがその後所在確認されてはいるものの、一日あたり50人以上の届け出がある。

警察庁によると、2022年1年間の行方不明者(届け出受理ベース)は前年比5692人増の延べ8万4910人。そのうち、認知症に関わるものは1万8709人だった。統計を取り始めた12年の1.95倍となり、10年連続で過去最多を更新した。

認知症による行方不明者数の推移

行方不明者届の受理当日に77.5%、一週間以内にほとんどの人が所在確認されたが、徘徊(はいかい)中に事故に遭ったり、急に具合が悪くなったりして491人が死亡した。認知症の行方不明者のうち、死亡が確認された割合は2.6%だった。

認知症が原因の行方不明者の確認状況(2022年)

認知症の有無に限らず、高齢者の行方不明者数は近年増える傾向にある。人口10万人当たりの行方不明者数を見ると、2014年は70歳代で56.9人、80歳代で73.8人だったものが、22年にはそれぞれ65.9人、111.5人に増加している。

バナー写真:PIXTA

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