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日銀の国債保有、過去最大の53% : 黒田総裁就任時の11.55%から右肩上がり

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黒田東彦前日銀総裁時代の異次元金融緩和によって、日銀の国債保有割合は11.55%から53.34%まで急増した。

日銀の資金循環統計によると、2023年3月末時点の時価ベースの国債発行残高(国庫短期証券除く)のうち、日銀が576兆円を保有していた。日銀の保有割合は53.34%で、過去最大。黒田東彦前総裁が就任した2013年3月末時点では11.55%だったが、異次元の金融緩和政策によって大量の国債の買い入れを継続したことで、保有割合は右肩上がりに上昇した。日銀が政府の資金調達を支える「財政ファイナンス」に当たるとして、財政規律の緩みが指摘されている。日銀は、4月の植田和男総裁就任後も大規模な金融緩和を継続している。

国債の日銀保有割合

一方、3月末の個人(家計部門)の金融資産残高は前年同期比1.1%増の2043兆円と過去最高。このうち現金・預金は1.7%増の1107兆円、株式等は国内株価の上昇を背景に株式等は2.7%増の226兆円だった。

個人金融資産の推移

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