性犯罪の要件見直し「賛成」6割、「分からない」3割 : 被害を受けても半数は声を上げられない
ジェンダー・性 社会
BIGLOBEが実施した「性的暴力に関する意識調査」で、性的暴力やハラスメントに受けた時に「声を上げられない」と答えた人は51.2%だった。男性でも44.6%と半数近い人が「声を上げられない」。
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強制性交等罪と準強制性交等罪を統合し、「不同意性交等罪」に変更、「性交同意年齢」を13歳から16歳に引き上げるなど性犯罪の規定を見直す改正刑法が6月16日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。
インターネット情報サービスのBIGLOBE(東京都品川区)が全国の 20~50代の男女1000人に「性犯罪の要件見直しや刑法の改正に関して」賛成/反対を聞いたところ、「賛成」56.9%、「反対」7.3%、「分からない」35.8%だった。全年代で「分からない」が30%を超えている。
「性的同意に対する意識教育・啓発ができているか」聞いたところ、「できている」は学校で18.8%、家庭16.3%と低い割合だった。
「性的暴力や性的ハラスメントを受けた時、声をあげられると思うか」との質問に対して、全体ではYes/Noの割合がほぼ同じだったが、男女別では女性はNoの割合が57.8%と男性の44.6%より10ポイント以上高かった。
性的暴力や性的ハラスメントを受けた時に、「声を上げられない」と回答した512人にその理由を聞いたところ、「人に知られたくない」50.8%が最も多く、次いで「仕事や周囲への影響考慮」42.4%だった。「人に知られたくない」は女性は58.5%と男性の40.8%を大きく上回った。
バナー写真 : PIXTA