ジェンダーギャップ指数、日本は146カ国中125位―世界経済フォーラム : 政治分野は138位に低迷
ジェンダー・性 経済・ビジネス 社会 政治・外交
世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数、2023年版でも、日本は146カ国中125位と低迷している。特に、政治分野での男女格差が大きいことが響いている。政府は、6月13日、東証プライム市場に上場する企業の女性役員比率を2030年までに30%以上とする目標などを盛り込んだ「女性活躍・男女共同参画の重点方針2023」(女性版骨太の方針)を決定した。男女平等分野でも、先進国としての存在感を発揮できる日は来るのか?
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世界経済フォーラム(WEF)が2023年6月21日公表した「ジェンダーギャップ(男女格差)リポート」で、日本は146カ国中125位だった。2022年調査の116位から順位を9つ落とした。
女性の地位をめぐる各種の統計データを「政治」「経済」「教育」「保健」の4分野に分けて分析。男女平等が実現できていれば「1」、全く不平等な場合を「0」としてジェンダーギャップ指数として数値化し、ランク付けしている。
G7(先進7カ国)では、ドイツがトップの6位。前年の10位から順位を4つ上げた。以下英国(15位)、カナダ(30位)、フランス(40位)、米国(43位)、イタリア(79位)と続き、100位圏にすら入れなかったのは日本だけだった。
議員や閣僚級ポストに占める女性の比率が低く、政治分野は138位と最下位グループ。労働参加率や賃金の男女格差などを反映し、経済分野も123位だった。教育分野でも、女性の高等教育の就学率の低下で47位にランクダウンした。
2023年 男女平等ランキング
順位(前年順位) | 国 | 指数 |
---|---|---|
1(1) | アイスランド | 0.912 |
2(3) | ノルウェー | 0.879 |
3(2) | フィンランド | 0.863 |
4(4) | ニュージーランド | 0.856 |
5(5) | スウェーデン | 0.815 |
6(10) | ドイツ | 0.815 |
7(7) | ニカラグア | 0.811 |
8(8) | ナミビア | 0.802 |
9(11) | リトアニア | 0.800 |
10(14) | ベルギー | 0.796 |
15(22) | 英国 | 0.792 |
18(17) | スペイン | 0.791 |
30(25) | カナダ | 0.770 |
40(15) | フランス | 0.756 |
43(27) | 米国 | 0.748 |
71(68) | アラブ首長国連邦 | 0.712 |
79(63) | イタリア | 0.705 |
105(99) | 韓国 | 0.680 |
107(102) | 中国 | 0.678 |
125(116) | 日本 | 0.647 |
134(129) | エジプト | 0.626 |
146(146) | アフガニスタン | 0.405 |
出所 : 世界経済フォーラム Global Gender Gap Report 2023
バナー写真 : PIXTA