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中高生の英語力、政府目標に届かず―文科省調査 : 中学生はさいたま市、福井県が突出

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コロナ禍による世界同時鎖国状態は終わり、再び、国境を越えて行き来できる日常が戻ってきた。AI翻訳も便利だけれど、直接のコミュニケーションがとれればもっと楽しくつながれる。中高生の英語力、グローバル人材育成のための政府目標に届かず…。

文部科学省の「英語教育実施状況調査」で、国際的な語学力基準「CEFR」A1レベル(英検3級)相当以上の英語力を持つ中学3年生の割合は49.2%、A2レベル(英検準2級)相当以上の高校3年生は47.7%だった。21年度調査と比べて中3が2.2ポイント、高3は2.6ポイント上昇したが、グローバル人材を育成のため政府が目標とした50%には届かなかった。

調査は2022年12月全国の全公立中学・高校の3年生を対象に実施した。英検などの外部検定試験の資格などを取得した生徒と、教員がそれに相当する英語力があると判断した生徒を合わせて集計した。 

中学生 英検3級レベル以上

高校生 英検準2級レベル以上

中3は11都県13政令市で政府目標の50%をクリア。さいたま市と福井県は85%を超えて突出して高かった。最下位の島根県は34.1%でトップのさいたま市とは52.5ポイントもの差があった。

高3は都道府県別のみで、18都府県で50%を超えた。福井県60.8%、富山県60.5%、石川県57.7%と北陸地方が上位を独占した。高3では今回から新たに英検2級相当以上の割合を算出し、全体で21.2%だった。

英語力の目標を達成した割合が高い自治体トップ5

中学(都道府県+政令市) 高校(都道府県)
埼玉県さいたま市 86.6% 福井県 60.8%
福井県 86.4% 富山県 60.5%
横浜市 66.0% 石川県 57.7%
東京都 59.5% 東京都 55.9%
大阪府堺市 59.2% 秋田県・神奈川県 55.8%

出所 : 文部科学省

バナー写真 : PIXTA

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