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「残業の有無が転職活動に影響」84%―エン・ジャパン調査 : 若年層はワークライフバランス重視

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バブル経済華やかなりし1980年代終盤、猛烈に働くことが美徳とされ、「24時間働けますか?」と元気よく歌うCMソングが流れていた。あれから30年以上を経て、ワークライフバランスが重視される時代となった。

エン・ジャパン(東京・新宿区)運営する総合求人サイト「エン転職」で、「残業の有無や平均残業時間が転職活動での企業選びに影響するか?」を聞いたところ、「とても影響」「少し影響」の合計が84%だった。年代別では、20代と30代は「とても影響」が過半数で、ワークライフバランスを重視する傾向が強い。

個別のコメントには、「残業が前提で、みなし残業代を超えないようタイムカードを切らされる職場で働いていた。残業がある場合でも、正当に賃金が支払われる会社に転職したい」といった切実な声もあった。

転職活動、残業の有無や時間は影響する?

2023年4月から、中小企業で働く人の月60時間を超える残業代の割増率が50%に引き上げられた。このことについて、「概要だけ」も含めて、「知っている」人は4割弱にとどまり、61%が「知らない」と回答した。

月60時間超の残業代の割増率が50%に引き上げられた

割増率の引き上げについては、「とても良い」「良い」の合計が80%と、好意的に受け止める人が多数を占めた。ただ、「手取りが上がるなら残業もがまんすべきという、残業の常態化に拍車をかける」「残業代を稼ぐために、わざと非効率な仕事の進め方をする人が出る」などの懸念の声もあった。

残業代の割増率引き上げについて

調査は「エン転職」サイトを利用するユーザーを対象に2月下旬~3月下旬の間に実施。1万2940人から有効回答を得た。

バナー写真 : PIXTA

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