札幌で「★」を探せ! : 開拓使の歴史とどめるシンボル今も
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北海道庁赤レンガ庁舎(旧本庁舎)
1882(明治15)年に開拓使が廃止されて後、1888年(明治21)年に北海道庁の本庁舎として建設された。米国風ネオ・バロック様式の建築で、外壁には、かつての白石村・豊平村(現:札幌市)などで製造された約250万個もの赤れんがが使われている。赤れんが庁舎は1968年2月まで道庁本庁舎として使用され、69年には国の重要文化財に指定された。明り取りの窓に「★」のマークが見える。
赤れんが庁舎は老朽化対策と耐震補強などのために2019年から改修工事に入り、完成は2025年の予定。足場などで建物が見えなくなるため、外観の写真を転写した仮設シートで覆われている。道内有数の観光スポットでもあり、工事期間中でも景観訪れた人を楽しませようという心配り。また、隣接する見学施設が5月7日にオープン、一時的に取り外された屋根の八角塔が展示してあり、間近で見ることができる。
時計台
北海道大学の前身である札幌農学校の演武場として1878(明治11)年10月に建築された。時計台には全部で17個の「★」がある。
サッポロビール博物館
サッポロビールの商品には金色の星のマークがついている。実はこの星も、元をたどれば開拓使が使っていた「五稜星」なのだ、サッポロビールの歴史は、1876年9月に完成した「開拓使麦酒醸造所」から始まる。サッポロビール博物館の建物にも随所に「★」のマークが。
豊平館
開拓使直営の洋風ホテルとして1880(明治13)年11月に現在の大通公園一丁目付近に建築された。1958年に中島公園内に移築され、長く総合結婚式場として利用された。
清華亭
1880年明治天皇の北海道行幸の際の休憩所として建築された。
北海道大学植物園・博物館
1886 (明治19)年設立の歴史ある植物園。博物館には明治時代から学術目的で収集された貴重な資料が収められている。エントランスの★の意匠は、気にしていないと見逃してしまいそう。
札幌駅JRタワーの大時計
開拓使の時代から札幌のシンボルとして輝き続けた★は、現代も札幌の町を見守り、市民や観光客から親しまれている。
バナー : PIXTA