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薄れる労組の存在感 : 職場に不満あっても「労組に相談」3%、「加入しているか分からない」人も

仕事・労働 経済・ビジネス 社会

労働組合の組織率は長期にわたって低下傾向が続いているが、若い世代には加入しているか、していないかすら「分からない」人が多いという。労組に関心がないというよりも、いまや、存在感がない?

日本労働組合総連合会(連合)が実施した労働組合のイメージ調査で、働く人が労組を頼れる存在として認識していないことが浮き彫りになった。調査は2022年10月末に全国の15歳以上の人を対象にインターネットを通じて実施、有効2000サンプルを集計した。

仕事に対する不満について聞いたところ、「賃金が低い」32.9%が最も多く、「人間関係がよくない」18.1%、「会社の将来が不安」16.0%が続いた。「特に不満はない」は32.0%で、約7割の人が仕事に対して何かしらの不満を抱えていた。

仕事に対する不満

職場・仕事に不満がある人に、問題の解消のために何をしたか聞いたところ、「何もしていない」58.9%がダントツで多く、不満を抱えたままの日々を送っているようだ。何かしらのアクションを起こした人の中では「家族に相談」20.3%、「人事・上司に相談」15.1%が多かった。「労働組合に相談」はわずか3.0%にとどまった。

仕事・職場の不満を解消するためにどうしたか?

勤務先で労働組合に加入しているか聞いたところ、「加入している」は25.9%、「加入していない」は51.8%。年代別にみると、若い世代ほど加入してるいかどうか「分からない」が多く、特に、10代女性は63.6%、20代女性は51.5%に上った。

組合に加入しているか

バナー写真 : PIXTA

労働組合 連合