宗教への「不信感高まった」4割 ―築地本願寺調査 : 仏教への抵抗は少ないが、関心も低い?
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安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件をきっかけに新興宗教と政治の関わりや、宗教2世問題が社会で注目されている。古くから日本に根付いている仏教に対しては、不信感や抵抗感は少ないものの、関心も低いようだ。
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築地本願寺(東京中央区)が全国1600人を対象に実施した「宗教・仏教に関する意識調査」で、「この1~2年で宗教観に変化はあったか」を聞いたところ、全体の39.7%が、「宗教への不信感が高まった」と回答。特に、10~40代の女性は不信感が高まった人が50%前後に達した。
「宗教」「仏教」それぞれについて抱く印象を聞いたところ、「仏教」に対する抵抗感の方が低く、身近に感じている人が多かったが、「何も当てはまらない」と回答した人が半数近くいて、築地本願寺では「仏教との関わりが浅く、ポジティブでもネガティブでもなく印象が薄いことがうかがわれる」と分析している。
お寺についての印象を聞いたところ、女性・男性ともに50代以下は「行く目的がない」と回答。「お寺が何をするところか分からない」という人も、若い世代ほど多かった。
調査は2月中旬、全国の18歳~70代を1600人を対象にインターネットを通じて実施した。
バナー写真 : PIXTA