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プロ野球開幕:2022年の入場者数は1試合平均2万4000人、コロナ前の8割まで回復

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「侍ジャパン」が第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に優勝し、あらためて注目が高まった日本のプロ野球。昨季は1試合平均の入場者が2万4000人となり、コロナ前の8割まで回復した。2023年シーズンは3月30日に開幕する。

日本野球機構(NPB)によると、2022年の公式戦の入場者数は2107万1180人。858試合が行われ、1試合平均で2万4558人の観客を集めた。セントラルリーグは1試合平均2万8222人となる1210万7163人、パシフィックリーグは同2万895人となる896万4017人だった。

新型コロナウイルス感染拡大前の2019年シーズンは、1試合当たりの入場数は3万929人だった。無観客試合で開幕した20年は同6699人、21年も同9138人と2年連続で落ち込んだが、22年は大きく回復した。

プロ野球入場者数の推移

セ・リーグで最も1試合当たりの観客入場数が多かったのは1992年の3万5309人。2005年から14年まで入場者2万人台が続いたが、15年に3万人台に戻し、19年までは順調に入場者数を増やした。

パ・リーグは、1988年に1試合当たり入場者が2万人を超え、2004年には2万6800人を記録。この年の「プロ野球再編問題」で05年に東北楽天イーグルスが誕生し、一時入場者数が減ったものの、徐々に盛り返して19年には過去最高の2万7203人を記録した。

球団別に2022年の1試合平均入場者数をコロナ前の19年と比較すると、戻りにバラつきがあり、一部には6割台にとどまるところもある。23年は多くの球場がマスクや声出し応援に関する規制を大幅に緩和し、入場者数の回復に期待をかける。

1試合平均入場者数(セ・リーグ)

1試合平均入場者数(パ・リーグ)

23年シーズンで注目されるのは、日本ハムファイターズの本拠地となる新球場「エスコンフィールド北海道」(北広島市)の開業。開閉式の屋根を備え、3万5000人が収容できる。周辺一帯が宿泊施設、商業施設、レストラン、マンションなどを含めた「Fビレッジ」として開発され、スポーツビジネスの新たな形を示すような施設となる。

バナー写真:日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」でオープン戦を観戦するファンら=2023年3月14日(時事)

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