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大雨の発生回数、40年前に比べ「おおむね2倍」増加―気象庁調べ

社会 環境・自然・生物

気候変動に伴い、極端な大雨の回数や猛暑日などの日数は近年確実に増加している。

気象庁はこのほど、「大雨や猛暑日などのこれまでの変化」について2022年のデータを追加し、同庁ホームページで公表した。それによると、「1980 年頃と比較して、最近の10 年間は大雨の発生頻度がおおむね2倍に増加している」という。

1976年から2022年の、1時間降水量80ミリ以上、3時間降水量150ミリ以上、日降水量300ミリ以上など、強度の強い雨が降った回数を集計、分析した。これらの変化には「地球温暖化が影響している可能性がある」としている。

全国(アメダス1300地点)の3時間降水量150ミリ以上の年間発生回数を見ると、最近10年間(2013~2022年)の平均年間発生回数は約34回。統計期間の最初の10年間(1976~1985年)は約19回で、1.8倍増加している。

3時間降水量150ミリ以上の年間発生回数

また、1時間降水量100ミリ以上の年間回数は2.0倍、日降水量400ミリ以上の年間日数は1.9倍増加した。

都市化の影響が比較的小さく、長期間の観測が行われている全国13地点の猛暑日(日最高気温35度以上)を見ると、最近30年間(1993~2022年)の平均年間日数は約2.7日。統計期間の最初の30年間(1910~1939年)は約0.8日であり、3.5倍増加している。

猛暑日(日最高気温35度以上)の年間日数

13地点の真夏日(日最高気温30度以上)の平均年間日数は、最近30年間(1993~2022年)で約42日。最初の30年間(1910~1939年)の約35日と比べ、1.2倍に増加している。

バナー写真:大雨の影響で増水した最上川(手前)=2022年8月4日、山形県寒河江市(時事)

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