
コロナ禍3年、累計3100万人が感染 : 依然拡大中でも行動制限なしの日常に
健康・医療 社会 政治・外交
2020年1月15日、日本で最初の新型コロナウイルス感染者が確認された。得体の知れない感染症に世界中がおびえ、日常生活が大きく制限された。あれから3年が過ぎ、依然として感染拡大は続いているが、行動制限はほとんどなくなっている。「コロナと共に」の時代に突入した。
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日本で最初の新型コロナウイルス感染者が確認された2020年1月15日(厚生労働省の発表は翌16日)から丸3年が経過した。
2020年4~5月に「第1波」と呼ばれる最初の感染拡大期が訪れた。この時の1日当たりの感染者数はピーク時で516人(4月16日)。今、振り返れば驚くほど少ない人数だが、当時は日本中が感染におびえ、街は静まり返っていた。
その後、変異株が次々と出現し寄せては返す波のように流行を繰り返しいる。21年夏にはデルタ株流行の真っただ中で、1年後れの東京五輪・パラリンピックを史上初の無観客で開催。21年11月末に感染力の強いオミクロン株が日本にも流入した。オミクロン株はBA・1、BA・2、BA・5と次々に流行の系統が変わり、巧みに免疫をすり抜けて感染を拡大し、22年夏の第7波では、8月19日に1日当たりの新規感染者数が26万1943人を記録した。
オミクロン株は感染力が強い一方で、重症化リスクは低いとされており、政府は感染症法上の類型を季節性インフルエンザと同じ「5類」への見直しを進める。ただ、感染者数の増加でハイリスクな高齢患者も増えているとみられ、1日当たりの死亡者数は23年1月11日、初めて500人を超えた。
コロナ禍クロニクル
2020年 | |
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1月15日 | 中国湖北省から帰国した神奈川県在住の中国人男性の感染を確認(国内初確認) |
2月13日 | 国内初の死亡者確認 |
3月11日 | 世界保健機構(WHO)がパンデミック認定 |
3月24日 | 東京五輪・パラリンピックの開催延期を発表 |
3月27日 | 安倍晋三首相が全国一斉の臨時休校を要請 |
4月7日 | 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に初の緊急事態宣言 |
6月19日 | プロ野球無観客で開幕 |
6月11日 | 東京アラートを解除 <東京の新規感染22人> |
2021年 | |
1月8日 | 2回目の緊急事態宣言 |
2月17日 | 医療従事者のワクチン接種先行スタート |
3月20日 | 東京五輪・パラリンピックの海外観客の受け入れを断念 |
7月23日 | 無観客で東京五輪開幕 |
9月30日 | 4回目の緊急事態宣言解除(これ以降の発令なし) |
11月30日 | オミクロン株、国内で初確認 |
2022年 | |
7月14日 | 国内累計感染者数1000万人突破 |
8月19日 | 第7波ピーク 1日の感染者数が過去最多26万1943人 |
9月9日 | 国内累計感染者2000万人突破 |
9月26日 | 感染者数の全数把握の簡略化 |
10月11日 | 水際対策大幅緩和 |
2023年 | |
1月6日 | 国内感染者数3000万人突破 |
1月11日 | 1日当たりの死亡者数、初めて500人超に |
バナー写真 : PIXTA