2022年の訪日外国人383万人―政府観光局 : 前年比15.6倍と急増、でも、コロナ禍前比では1割強
経済・ビジネス 社会 旅と暮らし
コロナ禍の世界同時鎖国がようやく解け、街中で訪日客の姿を見かける機会も増えている。かつて掲げていた「2020年に4000万人、30年に6000万人」の目標はため息がでるほど遠いところにあるが、日本に興味を持ち、旅してみたいという人を地道に積み上げていきたい。
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日本政府観光局が発表した2022年の訪日外国人数は、前年から15.6倍増の383万1900人だった。新型コロナウイルスの水際対策が段階的に緩和されたことで、世界同時鎖国状態にあった21年から大きく回復した。ただ、コロナ禍前の19年比では1割強の水準にとどまった。
訪日客は2013年から7年連続で史上最高を更新し、19年は3188万人だった。政府は東京五輪・パラリンピックが開催されるはずだった20年に4000万人の目標を掲げていたが、コロナ感染拡大に伴い20年2月以降、水際対策を強化し、同年4月からは実質的な鎖国状態となっていた。
政府は2022年6月から政府は観光目的の入国受け入れを再開。個人旅行やビザなし渡航の解禁など水際対策の大幅に緩和に円安の追い風が加わり、10月から訪日客数の増加に弾みがついている。
国別では、韓国が101万2700人で最多。台湾が33万1100人、米国が32万3500人、ベトナムが28万4100人で続いた。厳しいゼロコロナ政策が続いていた中国は18万9000人にとどまった。
一方、22年の日本人の出国者数は、前年比約5.4倍の277万1700人だった。19年比では86.2%減。こちらは、円安が足かせとなった。
バナー写真 : 雷門の前でスマホで自撮りする外国人観光客(2023年1月1日、ロイター)