親の認知症 : いつかはなるかも…でも、話し合っていない―朝日生命保険調査
家族・家庭 健康・医療
いずれ親が認知症になるかも、介護費用がどれぐらいになるか分からない、でも、親や親族と介護についてしっかり話はしていない ― 漠然と不安を抱えながらも、現実逃避したい子ども世代の気持ちが浮き彫りになった。
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朝日生命保険が実施した親の介護・認知症に関する意識調査で、「親が認知症になると思うか」を聞いたところ、「5年以内になる」6.6%、「5年は大丈夫だと思うが、10年以内にはなる」10.9%、「いつかは分からないが、いつかはなる」30.9%で、半数近い人がいずれ親の認知症と向き合わなければならないと考えていることが明らかになった。
親が認知症になったら心配なこととしては、「誰かに迷惑をかける」59.1%が最も多く、「自分に(肉体的・精神的)負担がかかる」55.0%、「徘徊(はいかい)してしまうのではないか」54.7%が続いた。
親が認知症になった場合の介護費用については、具体的な金額の選択はばらついていて、「分からない」と答えた人が49.5%と圧倒的に多かった。
将来の介護生活や介護費用の準備状況について親や親族と「きちんと話している」と回答した人はわずか6.5%。「話したことはあるが不十分」「まだ話していない」人がほぼ7割に達した。「話し合うつもりはない」人も7.1%。
いずれやってくる親の介護問題。 漠然と不安を抱えながらも、現実逃避したい子ども世代の気持ちが浮き彫りになった。
調査は9月末から10月初旬にかけて、インターネットを通じて全国の25~59歳2319人を対象に実施した。
バナー写真 : PIXTA