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和食の配膳の基本 : 知っているとステキな大人に見えるかも

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出張先のホテルバイキング形式の朝食。ご飯とみそ汁とハムエッグに小鉢を2つピックアップ。さて、トレーにどう並べる?

和食の基本は、ご飯の他に汁物と副菜2種の「一汁三菜」と言われる。では、「碗や皿を正しく並べて下さい」と言われて、考えこんでしまう人も多いのではないだろうか?

実は、和食の配膳はとても合理的。知らなくても生きていけるけれど、知っていれば「おぬし、なかなかやるな!」と一目置かれるかも!?

① いただきます! まず右手で箸を取る。無駄のない動きで、自然にご飯茶碗を持てるように、ご飯は左の手前に

② 熱い汁物の碗は取りやすいように手前側。ご飯茶碗が左にあるので、空いている右のスペース

③ 主菜は右奥。原則として皿を手に持たずに食べるので、右手に持った箸を伸ばしやすい右側。

④ 煮物などの副菜は左奥

⑤ 和え物(あえもの)、お浸し(おひたし)など副副菜は左中

⑥ 香の物(一汁三菜とは別枠)はご飯と汁の間など空いているスペースに

お茶やお水を添える場合には、右手で持ちやすい右側に

尾頭付きの魚を食べる

主菜の魚が尾頭付きの場合は、腹側を手前にして頭が左、尾は右側になるように置く。ご飯を左手前に置くのも、魚の頭を左側にするにも、日本古来の「左優位」の考え方に基づく(例えば、右大臣よりも左大臣の方が格上)という説もあるが、何よりも、右手で食べるには、左頭の方が食べやすい。

頭の後ろから尾の方向に身をほぐしながら食べる。上側の半身を食べ終えて、くるっと魚を裏返すのはマナー違反。左手で頭を軽く押さえながら、箸で中骨を外して残り半身を食べる。食べ終えたら、中骨や頭、尾は皿の奥に見苦しくないようにまとめる。

ちなみに、サケや銀ダラなどの切り身魚は、幅の広い方を左に、皮を向こう側にして盛り付けるのが基本。

バナー写真、文中写真は全て PIXTA

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