職場でのハラスメント経験34.8% : 6割超は会社に報告せず
社会 仕事・労働
誰だって気持ちよく、前向きに働きたいと思っているのに、職場でハラスメントに遭遇すると急激にやる気が低下してしまう。個人の意識改革ももちろん必要だが、スタッフが気持ちよく働ける環境を整えることが、結局は会社にとってもメリットになる。
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経営・組織コンサルティングの識学(東京都品川区)が全国の20~49歳の2204人を対象に実施した「ハラスメントに関する調査」で、34.8%の人が職場でなんらかのハラスメントを受けたことがあると回答。女性35.6%、男性34.2%で性別による大きな違いはなかった。
「ハラスメントを受けたことがある」と回答した300人を対象に、ハラスメントの内容を聞いたところ、最も多かったのは「パワーハラスメント」71.0%。「モラルハラスメント=精神的いやがらせ」43.0%、「セクシュアルハラスメント」21.0%が続いた。
ハラスメントを受けた際、「会社に報告した」人は36.0%、「報告しなかった」は64.0%。報告しなかった理由は「報告しても変わらないと思ったため」が59.4%だった。実際に、会社へ報告したと回答した人のうち、47.2%は「会社は何もしてくれなかった」という。
ハラスメントに仕返しをしことがある人は全体の20.7%。具体的な方法としては、「ノートに詳細をつづり会社に報告」「手土産を配らなかった」「ハラスメントの危険人物との情報を広めた」など。
バナー写真 : PIXTA