小・中学校の不登校、過去最多24万人超 : コロナ禍で生活の乱れ、交友関係築けず
教育 社会 家族・家庭
コロナ禍の2年半、目に見えないウイルスは経済、社会、政治に大きく揺さぶった。ましてや、小学生や中学生にとって生活が一変し、友だちや先生とのコミュニケーションがとれないことが、どれほどのインパクトだっただろうか。小中学生の不登校、過去最多の24万人。
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文部科学省が公表した「問題行動・不登校調査」で、全国の小中学校で2021年度に学校を30日以上欠席した不登校の児童生徒は前年度から4万8813人(24.9%)増の24万4940人となり、過去最多を記録した。不登校の増加は9年連続で、10年前と比較すると小学生は3.6倍、中学生は1.7倍増。
不登校の内訳は、小学校が8万1498人(前年度比28.6%増)、中学校が16万3442人(同23.1%増)で、いずれも増加率は過去最高。特に中学生で急増しており、20人に1人が不登校だった。
コロナ禍で通学の制限や学校行事の中止など生活リズムが崩れて休むことへの抵抗感の薄れたり、活動制限が続いて交友関係が築けないことで登校意欲が低下したりしていることが、不登校の急増につながっていると考えられる。
バナー写真 : PIXTA