コロナ禍で拡大するノンアル市場 : アルコール入ってなくても、気分はアガる?
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新型コロナウイルスの緊急事態宣言で飲食店での酒類提供が厳しく規制された時期、「せめて気分だけでも」と、ノンアルコールビールや工夫をこらしたオリジナルカクテルを提供する店も多かった。「アルコールが入ってなくても、意外とおいしい!酔っぱらわなくても、楽しい!」と新たな世界が広がった!?
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サントリーの推定によると、2021年のノンアルコール飲料市場は、対前年115%の4009万ケースで、過去最大となった。2015年から7年連続のプラス。さらに、2022年は対前年比104の4171万ケースとさらなる市場拡大が見込まれるという。(1ケース=350ミリリットル×24本=8.4リットル換算)
サントリーが9月初旬に東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県に暮らす20代~60代の3万人を対象に実施した調査では、ノンアルコール飲料を飲んだことがある人は全体53.2%。自宅で飲んだことがある人(n=12,387)のうち、「月1回以上」は37.8%、週1回以上は21.8%だった。
自宅で月1回以上、ノンアル飲料を飲んでいる人に、今後の飲用機会について聞いたところ、半数近い46.3%が「増えそう」と回答。まだまだ、市場は拡大しそうだ。
新型コロナウイルス感染症拡大前に比べて、飲用量が増えた理由については、「おいしくなった」58.6%が圧倒的に多く、「健康を気にしている」42.1%、「気分転換」32.7%が続いた。
自宅でノンアルビールを飲んでいる人で、それ以外のノンアル飲料も飲んでいる人に何を飲んでいるか聞いたところ、レモンサワーテイストが52.5%と過半数。チューハイテイスト、カクテルテイストが続いた。
バナー写真 : PIXTA