
40代女性の体力落ち込み顕著:仕事・子育て多忙で運動できない?―スポーツ庁調査
スポーツ 社会
スポーツ庁がこのほど公表した2021年度の体力・運動能力調査結果によると。この10年間で40代女性の体力テストの合計点や運動実施率が大きく落ち込んだ。
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女性の場合、子どもから30歳代前半、50歳代後半から70歳代にかけての世代では、10年前と比べて体力テストの合計点が上昇。一方、40歳代と50歳代前半は大きく低下し、対照的な結果となった。2012年の結果を100として比べると、21年の結果は40~44歳の女性で95.6、45~49歳の女性で95.7、50~54歳で96.8だった。
同年代の男性の結果は、それぞれ100.6、98.0、98.9で、女性の体力低下が目立っている。これについて、調査にあたった専門家は、この世代は仕事や家事・子育てで忙しく、特に女性にとって気軽に運動できる環境が少ないことなどが影響しているのではと分析している。
2021年の体力テストの結果をコロナ禍以前の19年と比較した場合、体力が向上した世代もあれば低下した世代もあるなど、全体的にははっきりした傾向はみられなかった。
下の表は、各年代における運動習慣(週1回以上の運動をしているかどうか)をヒートマップで示した。働く世代の女性は運動する人が少なく、かつ10年前と比べても減っている(=青色が濃くなっている)ことが分かる。
調査は21年5月から10月にかけ、全国の6歳から79歳までの4万8000人を対象に実施。青少年(6~19歳)、成年(20~64歳)、高齢者(65~79歳)と年代別で異なる6~8種目の体力テストを行ったほか、運動習慣なども調べた。
バナー写真:PIXTA