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海外に住む日本人が2年連続減少:2021年は134万4900人―外務省調査

社会

世界的な新型コロナ感染拡大の影響か、海外に住む日本人の数は2020年、21年と2年連続で減少した。

外務省がこのほど公表した海外在留邦人調査統計(2022年版)によると、2021年10月1日時点で海外に住む日本人(在留期間3カ月以上の長期滞在者と永住者)の数は134万4900人で、前年より1万2824人(約0.9%)減少した。「長期滞在者」は80万7238人(同2万678人減)、「永住者」は53万7662人(同7854人増)となった。

海外在留邦人の数は年々増加し、2019年に過去最多の141万356人を記録。しかし新型コロナ感染拡大後のこの2年間で、6万5000人余り減少した。

都市別の在留邦人数トップはロサンゼルス都市圏(米国)の6万7000人。次いでバンコク(タイ)5万9000人、ニューヨーク都市圏(米国)3万9000人、上海(中国)3万7000人、シンガポール3万6000人、大ロンドン都市圏(英国)3万2000人と続く。10年前の11年と比べると、バンコクが2万人以上増加した一方、上海は1万9000人、ニューヨークは1万5000人もそれぞれ減少している。

国別では、米国に全体の32%(42万9000人)、中国に8%(10万7000人)がそれぞれ在留。両国で在留邦人の4割を占めている。このほかオーストラリアに9万3000人、タイに8万2000人、カナダに7万人、英国に6万3000人、ブラジルに4万8000人、ドイツに4万2000人、韓国に4万1000人、フランスに3万6000人が住んでいる。

在留邦人数トップ15の都市は下図の通り。

バナー写真:PIXTA

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