
8月の訪日外国人は16.98万人 : 今年最多だけど、コロナ禍前比93.3%減
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政府は入国制限を段階的に緩和しているが、月間の訪日客数は10万人台で足踏み。諸外国と比べて厳しすぎる水際対策で、日本は旅行先候補からはずされている?
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日本政府観光局がまとめた8月の訪日外国人数(推計値)は16万9800人と5カ月連続で10万人を上回った。国・地域別では、ベトナム3万3000人が最も多く、韓国2万8500人、米国1万5800人、中国1万2300人が続いた。
政府は3月から段階的に水際対策を緩和しており、ほぼ鎖国状態だった2021年に比べると入国者数は飛躍的に増加し、前年同月比では6.6倍となった。
しかし、インバウンド需要で盛り上がっていたコロナ禍前の2019年8月比では93.3%減と、地をはうような状態が続いている。
6月には観光客の受け入れを2年ぶりに再開したことから、観光地などでは訪日客が戻ってくることに期待があった。しかし、添乗員付きのパッケージツアーに限られるなど、旅行の楽しみ方が制限されているうえ、入国にはビザの取得や72時間以内に受けた検査の陰性証明が必要。観光受け入れにかじを切った欧米や東南アジア諸国と比べて、日本は条件が厳しく、旅行先として選ばれづらくなっている。
政府は入国者数の上限撤廃や個人旅行解禁の方向で検討している。
バナー写真 : PIXTA