Japan Data

アイスか?かき氷か?―境界線は気温34度 : 買い置き最多は石川県、最少は…

経済・ビジネス 暮らし 気象・災害

「クッキークリームにしようか、ストロベリーもいいな」。アイスを買うつもりだったのに、コンビニの冷蔵ケースをのぞいたらシャリシャリのかき氷を思わず手にとってしまった―これって、暑い日あるある。アイスよりもかき氷が食べたくなる境界線は34度だった!

気象会社ウェザーニューズが、8月中旬に同社のアプリ利用者を対象に「コンビニでアイスを買うのはどんなとき?」と質問したところ、「暑いとき」46%、「売り場をみかけたとき」26%だった。

同じくアプリユーザに、「アイスとかき氷、今食べるならどっち?」と質問。回答した3万3000人のスマホの位置情報から気温と回答内容を分析したところ、23度以下では9割以上の人がアイスを選んだが、30度を超えるとアイスは68%に後退。34度でかき氷が逆転し、気温が上がるほどに、かき氷を求める傾向が強まることが分かった。

アイス? かき氷? 分岐点は34℃

自宅の冷凍庫に「アイスやかき氷は何個ある?」の質問に対しては、1万2473件の回答があった。買い置きの全国平均は4.9個。都道府県別のトップは石川県の7.2個で、佐賀県6.7個、福井県6.6個、富山県6.0個、新潟県5.9個と続き、北陸地方のアイス好きが際立つ。一方、買い置きが最も少ないのは、北海道と青森県3.8個、沖縄県3.1個。石川県と沖縄県では2.3倍以上の開きがあった。

総務省の家計調査でも、石川県民のアイス好きはくっきり。各都道県庁所在市と政令市(計52市)の2019年~21年のアイスクリーム・シャーベットの年間平均支出額を算出したところ、金沢市が1万2146円とダントツのトップで最下位の那覇市とは4000円近い差があった。

アイクリーム・シャーベットの年間支出金額(上位と下位の各5市)

上位 金額/円 下位 金額/円
金沢市 12,146 那覇市 8,284
さいたま市 11,723 松江市 8,371
福島市 11,267 和歌山市 8,737
山形市 11,195 秋田市 8,742
浜松市 11,076 徳島市 8,803

2019~21年の3年間平均。各都道府県庁所在市と政令市を対象に集計。総務省家計調査を基にウェザーニューズが作成

バナー画像 : PIXTA

猛暑 アイスクリーム・氷菓