「令和」の1円玉を探せ! : 22年度の硬貨製造6.2億枚―キャッシュレス浸透、20年間で半減
経済・ビジネス 暮らし 社会
窓口やATMで硬貨を預け入れたり、両替したりすると枚数に応じて手数料がかかる金融機関が増えている。ゆうちょ銀行のATMは、たった1枚の硬貨でも手数料110円なので、1万100円預けたつもりが9990円に目減り。こんな邪魔モノ扱いをされては硬貨も居心地悪かろう。ますますキャッシュレス化が進みそう。
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電子マネーやスマホ決済、ネット通販の普及で現金離れが進み硬貨の製造は漸減傾向にある。財務省の貨幣製造計画(7月15日改定)によると、2022年度に製造される硬貨は6億2907万枚の見込み。20年前の03年(約13億1800万枚)から半減する。硬貨種別の発行枚数は、「1円」「5円」「50円」が各100万枚、「10円」6100万枚、「100円」2億枚、「500円」3億6500万枚。
経年の変化を見ると、特に、少額硬貨の減少が顕著。「1円」は1989年に3%の消費税が導入されたことで、90年代前半は年間10億枚を超えていたが、97年に税率が5%に引き上げられると急減。令和に入ってからの「1円」は300万枚足らず(22年度分も含む)と超レアで、もしも遭遇できたらラッキーかも!? 「10円」の製造が1億枚以下となるのは初めて。
「500円」は、偽造防止効果を高めるため2021年11月1日にデザインを一新したことから、旧硬貨との入れ替えのために製造枚数が増えている。
バナー写真 : PIXTA