参院選の女性当選者、過去最多35人 : 立憲、共産は半数が女性
政治・外交 ジェンダー・性 社会
7月10日の参院選当選者のうち女性の占める割合が28%と過去最高になった。国民の男女比はほぼ半々であることを考えれば、まだまだアンバランス。
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2022年7月10日投開票の参院選で当選した女性は35人。16年と19年参院選の28人を上回り、過去最多となった。全当選者125人(改選124人と神奈川選挙区の補欠補充1人)に占める割合は28%だった。また、非改選を含めた女性参院議員数も64人で過去最多となった。
2018年に施行された「政治分野における男女共同参画推進法」は、衆・参議院選挙、地方議会議員選挙で「男女の候補者の数ができる限り均等となることを目指して行われること」基本原則として掲げた。今回の参院選の女性補者数は181人で、1989年の146人を上回る過去最多だったが、全体に占める割合は33.2%で、まだ、基本原則を満たすにはほど遠い状態。
政党別に見ると、立憲民主党と共産党は擁立した候補者の半数超が女性で、当選者の比率も50%をクリア。一方、自民党の女性当選者数は13人と数の上では最も多いが、全体に占める割合は23.2%にとどまった。与党は現職議員を多く抱えるため、女性候補を擁立しづらいことも影響している。
バナー写真:岩手選挙区で当選を決め、支援者らと万歳する自民党の広瀬めぐみ氏(中央)。参院岩手で自民党が議席を獲得するのは30年ぶり=2022年7月10日深夜、盛岡市(共同イメージズ)